社会 第5章
古代〜中世
要点編
【既習/完成/最低25問】古代から中世の流れ。
① この章のねらい
古代の国家形成から武士政権(鎌倉・室町)までを一本の年表で学びます。並べ替えと日本×世界の同時代判定を先に固め、文化(大仏・法隆寺など)は時代と横リンクし、同一資料の(1)(2)(3)梯子と40〜80字の因果記述で入試型に接続します。
- 古代から中世までの政治の担い手の変化を説明できる
- 並べ替えを因果チェーンで解ける
- 日本と世界の同時代を対応させられる
- 文化財を時代判定できる
- 同一年表で読取→年数→因果記述へ進める
② 図と説明
下の図を順に見てください。各図の下に、その図の読み方を書いてあります。
図 1. 古代〜中世の年表
左が古く右が新しい流れです。並べ替えは年号の暗記大会ではなく、改革→制度→遷都→幕府の因果で確定します。語呂は下の「受験で押さえる」で原因とセットで使います。
- 紀元前3c頃邪馬台国(卑弥呼)
- 593年聖徳太子(摂政)(国民の(593)聖徳太子)
- 604年十七条の憲法
- 645年大化の改新(無事故(645)で大化の改新)
- 701年大宝律令(名のいい(701)大宝律令)
- 710年平城京遷都(なんと(710)美しい平城京)
- 743年墾田永年私財法
- 752年東大寺大仏開眼(みんなで並ぼう(752)大仏)
- 794年平安京遷都(鳴くよ(794)ウグイス平安京)
- 894年遣唐使廃止(白紙に戻そう(894)遣唐使)
- 935頃承平・天慶の乱
- 1053年平等院鳳凰堂
時間の流れ(古い → 新しい)
古代国家は改革の順序で押さえます
聖徳太子の冠位十二階・十七条憲法・遣隋使と、645年の大化の改新(中大兄皇子・中臣鎌足)は人物も時期も別です。701年大宝律令、710年平城京遷都へ進み、天皇を中心とする律令国家の枠組みが整います。似た改革を同一視すると並べ替えで失点するので、因果の順で声に出して確認します。
図 2. 古代〜中世の流れ

政治の中心と社会の変化を時代順で。 図では、矢印・色分け・凡例を順に確認し、本文の用語と対応させて読みます。
奈良と平安は文化と都で横リンクします
奈良時代は鎮護国家のもと752年に東大寺大仏が開眼し、天平文化が栄えました。794年に平安京へ遷都し、やがて国風文化が発達します。大仏=奈良、法隆寺=飛鳥、金閣=室町、という時代判定をセットで覚えると、文化の選択・記述問題で時代の取り違えを防げます。
図 3. 史料の読み方

題名・誰の視点→比較。 図では、矢印・色分け・凡例を順に確認し、本文の用語と対応させて読みます。
武士政権への転換は中心地の移動で見ます
源頼朝が鎌倉に幕府を開き、守護・地頭を置くと政治の中心は関東へ移ります。1221年の承久の乱で朝廷側が敗れ、幕府は西国支配を強めました。人物名だけでなく、「誰がどこで何を変え、支配がどう広がったか」を40〜60字の因果で言えるようにします。
③ 続きの説明
4. 元寇と幕府衰退を因果でつなぎます
1274年・1281年の元寇では鎌倉幕府が防衛に成功しましたが、十分な恩賞を出せず御家人の不満が高まりました。この矛盾が幕府衰退の一因となり、1333年ごろの滅亡、室町幕府成立へ続きます。「勝利=幕府安泰」と短絡せず、防衛と恩賞不足をセットで記述します。
5. 室町と応仁の乱は戦国への入口です
足利尊氏が室町幕府を開き、のち足利義満のころ日明貿易(勘合貿易)なども進みました。1467年の応仁の乱で京都は荒廃し、守護大名の力関係が崩れて戦国時代へ入ります。文化(金閣など)は義満期と対応させ、戦乱が何を壊し何へつながったかまで一文で説明します。
6. 同時代と並べ替えが本番の本命です
遣唐使のころ中国では唐、元寇の相手はモンゴル帝国(元)、日明貿易の相手は明、というように日本の出来事を世界史の枠に置きます。並べ替えは年号の暗記大会ではなく、改革→制度→遷都→幕府の因果で順序を確定し、同時代の一言を必ず添えて確認する問題です。
受験で押さえる(この章)
年号語呂は「音↔桁」の対応を指差し確認してから、因果を一文添える。用語は対比で切る。
覚え方年表の覚え方(語呂は「音↔年号」の対応表)
語呂を唱えるだけでは足りない。どの音がどの桁かを指差し確認してから、因果を一文添える。並べ替えは年号大会にせず、まず因果で順序を決める。
戦い方社会の戦い方(この章でも同じ)
資料はリード文→注→表題→単位→極端値。記述は「資料のどこ+因果」。
- 手順資料問題はリード文→注→表題→単位→極端な値の順。知識だけで先に答えない
- 手順並べ替えは年号暗記大会にせず、因果(改革→制度→遷都など)で確定
- 手順公民は用語定義で確実に得点。曖昧なら対義語・対比で切る
- 手順記述は「資料のどこ+因果」を40〜80字。知識だけの作文にしない
- 手順毎日15分:学習中の単元の「受験で押さえる」を音読+書き
- 手順毎日30〜50分:弱点単元の⑤⑥または⑦を1セット
- 手順近い用語・近い年代・近い数値の取り違え
- 手順問題文の一部だけ合っていて結論がずれる選択肢
⑤ 公式・用語
| 名称 | 内容 | メモ |
|---|---|---|
| 中心地の移動 | 奈良(平城)→京都(平安)→鎌倉→京都(室町) | — |
| 並べ替えの幹 | 大化→律令→平城→大仏→平安→鎌倉→承久→元寇→室町→応仁 | — |
用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 大化の改新 | 645年、蘇我氏打倒後に中央集権をめざした改革 |
| 大宝律令 | 701年、律令国家の基本法を整えた法典 |
| 東大寺大仏 | 752年開眼。奈良時代の鎮護国家・天平文化の象徴 |
| 鎌倉幕府 | 源頼朝が関東に開いた武士政権。守護・地頭を設置 |
| 承久の乱 | 1221年、朝廷側が敗れ幕府の支配が西国へ強まった戦い |
| 元寇 | 1274・1281年の蒙古襲来。恩賞不足が幕府衰退の一因 |
| 室町幕府 | 足利尊氏が開いた幕府。日明貿易などを進めた時期もある |
| 応仁の乱 | 1467年開始。京都荒廃と戦国時代への転換点 |
⑥ 手順
並べ替え・同時代・⑦の手順
- まず古代・中世の大枠に分ける
- 同じ枠内は因果(改革→制度→遷都→幕府)で並べる
- 文化は政治の時代に横リンクする
- 日本の出来事に対応する世界(唐・元など)を一言添える
- ⑦は同一資料で読取→計算/比較→因果記述の順に解く
⑦ 例題
途中の考え方を追うための例です。演習は問題編で行います。
次を古い順に並べよ。平城京遷都/大化の改新/東大寺大仏
考え方
645→710→752。改革→遷都→大仏の因果です。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。
答え:大化の改新 → 平城京遷都 → 東大寺大仏
承久の乱の結果を40字程度で。
考え方
勝者だけでなく支配の変化まで書きます。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。
答え:朝廷側が敗れ、幕府が西国支配を強めた。
元寇のあと幕府への不満が高まった理由を説明せよ。
考え方
勝利と恩賞不足をセットで書きます。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。
答え:防衛には成功したが御家人への十分な恩賞がなく不満が残ったから。
東大寺大仏はどの時代の文化か。
考え方
飛鳥の法隆寺や鎌倉大仏と混同しない。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。
答え:奈良時代(天平文化)
⑧ 入試での使われ方
- 並べ替えは因果で解く
- 文化は時代判定までセット
- 記述は資料の語句で原因と結果を結ぶ
- ⑤基本:用語+順序 ⑥標準:資料1枚+短記述 ⑦応用:複数資料梯子+40〜80字(府公立の記述説明密度を下限)
- 赤本/過去問で形式と時間配分を体感(JS88に社会なし)
- リセマム大阪社会(共通1種)で資料読取→比較→記述の段に慣れる
⑨ よくある誤り
- 聖徳太子と大化の改新を同一視する
- 大仏を飛鳥や鎌倉のものと混同する
- 元寇の成功だけで幕府安定と答える
- 年号だけ暗記して同時代を落とす
⑩ 確認
次ができたら問題編へ進んでください。
- 古代から室町までの中心地移動を説明できる
- 主要できごとを古い順に並べられる
- 大仏・法隆寺を時代判定できる
- 承久の乱と元寇の結果を因果で書ける