要点編

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数学 第1章

正負の数・計算の基礎

要点編

【既習/完成/最低25問】数直線・絶対値・四則と符号。中1土台。

要点編 — 参考書として先に読む。理解チェックができたら問題編へ。

① この章のねらい

正負の数は中学数学の計算の共通言語です。数直線で位置と大きさ(絶対値)を分け、減法は加法に直してから符号規則を一つにします。(−a)² と −a² の違いを毎回確認します。

  • 数直線上で大小を判断する
  • 絶対値を距離として求める
  • 加法・減法の符号を処理する
  • 乗法・除法の符号を処理する
  • (−a)² と −a² を区別する
  • 温度や海抜などの文章題を式にする

② 図と説明

下の図を順に見てください。各図の下に、その図の読み方を書いてあります。

図 1. 数直線と絶対値

数直線と絶対値

原点を基準に、点が右か左かを読んで大小を決めます。絶対値は原点からの距離だけを数え、符号を外して読みます。

数直線は右が大きい

正の方向を右にとる数直線では、右にある数ほど大きい。負の数どうしでは、絶対値が小さい方が大きい(−1>−5)。大小比較は計算より先に数直線へ置くと誤りにくい。 まず図・数直線・式のどこが基準かを指で確認します。次に与えられた数値や印を対応する場所へ書き込み、使う性質を一つずつ言葉にします。最後に途中の値と答えを図や元の式へ戻し、条件・符号・単位に矛盾がないか検算します。

③ 続きの説明

2. 絶対値は原点からの距離

|a| は a の符号を除いた距離で、負にならない。|−6|=6、|4|=4。絶対値の和 |a|+|b| と、和の絶対値 |a+b| は一般に一致しない。 まず図・数直線・式のどこが基準かを指で確認します。次に与えられた数値や印を対応する場所へ書き込み、使う性質を一つずつ言葉にします。最後に途中の値と答えを図や元の式へ戻し、条件・符号・単位に矛盾がないか検算します。

3. 減法は符号を変えて加法

a−b = a+(−b)、a−(−b)=a+b。括弧の前のマイナスは中の符号をすべて反転させる、と捉えると漏れが減る。 まず図・数直線・式のどこが基準かを指で確認します。次に与えられた数値や印を対応する場所へ書き込み、使う性質を一つずつ言葉にします。最後に途中の値と答えを図や元の式へ戻し、条件・符号・単位に矛盾がないか検算します。

4. 乗法・除法の符号

同符号の積・商は正、異符号は負。負の因数の個数が偶数なら正、奇数なら負、と数えてもよい。 まず図・数直線・式のどこが基準かを指で確認します。次に与えられた数値や印を対応する場所へ書き込み、使う性質を一つずつ言葉にします。最後に途中の値と答えを図や元の式へ戻し、条件・符号・単位に矛盾がないか検算します。

5. 累乗と符号の順序

(−3)²=9(括弧ごと2乗)。−3²=−9(2乗してからマイナス)。表記の違いで答えが変わる典型トラップ。 まず図・数直線・式のどこが基準かを指で確認します。次に与えられた数値や印を対応する場所へ書き込み、使う性質を一つずつ言葉にします。最後に途中の値と答えを図や元の式へ戻し、条件・符号・単位に矛盾がないか検算します。

6. 文章題は基準を決めてから加減

気温・海抜・残高は、基準(0℃、海面、0円)からのずれを正負で表す。上昇は加法、下降は減法(または負の加法)。 まず図・数直線・式のどこが基準かを指で確認します。次に与えられた数値や印を対応する場所へ書き込み、使う性質を一つずつ言葉にします。最後に途中の値と答えを図や元の式へ戻し、条件・符号・単位に矛盾がないか検算します。

受験で押さえる(この章)

公式は「唱える」だけでなく、いつ使うか・何を検算するかをセットで固める。比や式は「どの数がどの辺/どの項か」まで対応させる。

覚え方符号の決め方

乗除は「同符号は正・異符号は負」。先に符号、あとから絶対値。数直線で位置と距離を分ける。

  • 減法引くは足す(符号を変えて加法)

必暗この章の公式(使い方付き)

左の公式名に対し、右で式と「いつ使うか・検算」をセットで言う。唱えるだけで終わらせない。

覚えの手がかり対応する答え
正負の乗法同符号は正、異符号は負 / 符号を先に決める
減法a−b=a+(−b) / 引くは足す
絶対値|a|は原点からの距離 / 負にならない

戦い方最初の一手

止まったら分野名より「図・表・式のどれに書き直すか」を決める。

  • 計算小問符号と括弧を先に処理し、途中式を残す

戦い方数学の戦い方

詰まったら3分で退避。白紙より途中式。見直しは符号・単位・問いの取り違え。

  • 手順最初の2分で大問数・配点・図の有無を俯瞰し、解けそうな順に印
  • 手順計算・小問を先に得点化し、図形・関数の記述は中盤
  • 手順詰まったら3分ルールで一時退避。白紙より途中式を残す
  • 手順見直し8分:符号・単位・設問の問い直し(何を求めているか)
  • 手順毎日15分:学習中の単元の「受験で押さえる」を音読+書き
  • 手順毎日30〜50分:弱点単元の⑤⑥または⑦を1セット
  • 手順近い用語・近い年代・近い数値の取り違え
  • 手順問題文の一部だけ合っていて結論がずれる選択肢

⑤ 公式・用語

名称内容メモ
減法の言い換えa − b = a + (−b)
絶対値|a| = a の原点からの距離
乗法の符号(+)(+)=(−)(−)=+/(+)=(−) は −

用語

用語意味
絶対値原点からの距離。符号を持たない。
正の数0より大きい数。
負の数0より小さい数。

⑥ 手順

四則の手順

  1. 括弧内を先に計算する
  2. 減法は加法に直す
  3. 乗除の符号を決めてから絶対値を計算する
  4. 最後に符号を付けて答えを書く

⑦ 例題

途中の考え方を追うための例です。演習は問題編で行います。

例題 1基本

(+5)+(−8) を計算しなさい。

考え方

異符号は絶対値の差に、大きい方の符号。8−5=3で負。 まず問題文の数値・図の印・求める量を整理し、何を使うかを決めます。次に式の各行で操作の理由を確認しながら計算します。最後に答えを元の式や図へ戻して検算し、符号・単位・求める形式まで合っているか確かめます。

答え:−3

例題 2基本

(−3)−(−7) を計算しなさい。

考え方

−(−7)=+7 より −3+7=4。 まず問題文の数値・図の印・求める量を整理し、何を使うかを決めます。次に式の各行で操作の理由を確認しながら計算します。最後に答えを元の式や図へ戻して検算し、符号・単位・求める形式まで合っているか確かめます。

答え:4

例題 3標準

−5² と (−5)² をそれぞれ求めなさい。

考え方

乗累の順序が違う。 まず問題文の数値・図の印・求める量を整理し、何を使うかを決めます。次に式の各行で操作の理由を確認しながら計算します。最後に答えを元の式や図へ戻して検算し、符号・単位・求める形式まで合っているか確かめます。 答えの位置と大きさも図で確認します。

答え:−25 と 25

例題 4入試

最低 −4℃、最高 9℃ の気温差は。

考え方

9−(−4)=13。 まず問題文の数値・図の印・求める量を整理し、何を使うかを決めます。次に式の各行で操作の理由を確認しながら計算します。最後に答えを元の式や図へ戻して検算し、符号・単位・求める形式まで合っているか確かめます。 答えの位置と大きさも図で確認します。

答え:13

⑧ 入試での使われ方

  • 符号は式の一部として残す
  • 絶対値は距離として先に外すか、式全体かを読む
  • 負の個数で積の符号を検算する
  • 正負の数は数直線と絶対値から。毎日計算10問で符号ミスを潰してから M02 へ。
  • ⑤基本:ちびむす/手鏡 ⑥標準:005net例題 ⑦応用:JS88型連鎖+本アプリ
  • JS88数学過去問を50分×週1回
  • 005net「入試対策数学総合」で総合力を確認

⑨ よくある誤り

  • −(−a) を −a のままにする
  • |a+b| と |a|+|b| を同じとみなす
  • −a² を (+a)² と同じとみなす
  • 負どうしの大小を絶対値の大小で決める

⑩ 確認

次ができたら問題編へ進んでください。

  • 数直線で大小を言える
  • 絶対値を距離で説明できる
  • 減法を加法に直せる
  • 乗除の符号を決められる
  • (−a)² と −a² を区別できる
  • 気温・海抜の文章題を式にできる

⑪ 問題編へ

「正負の数・計算の基礎」の内容を押さえたら、問題編で手を動かして定着させましょう。

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解いたあとは解説編で手順を確認してください。

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