国語 第4章
文法
解説編
対象文つきの品詞・文の成分
① 導入
文法は「語の種類」と「文中の役割」を混同しないことが出発点である。
② 基本概念
品詞は語の性質、主語・述語・修飾語は文の成分。名詞でも主語、目的語、修飾語になり得る。
③ 図解
連体修飾語 → 名詞 連用修飾語 → 動詞・形容詞・形容動詞
④ 例題の解説
1 答え:a(形容詞)。「美しい」は花の性質を表し活用する。
2 答え:花が。
3 答え:花。「美しい」は名詞「花」を詳しくする連体修飾語。
⑤ 基本問題の解説
4 答え:b(名詞)。「昨日」は時を表す名詞。
5 答え:主語=弟は、述語=借りた。
6 答え:本。「新しい本」と名詞を修飾する。
7 答え:c。助詞「で」は、借りるという動作が行われた場所を示す。
8 答え:弟は/昨日/図書館で/新しい本を/借りた。
⑥ 標準問題の解説
9 答え:a(副詞)。形容詞「強い」の連用形で、動詞を修飾する。
10 答え:降った。
11 答え:接続助詞。雨が強く降ったことを、予定を変更した原因・理由として後文へつなぐ。
12 答え:予定を。
13 答え:d(原因・理由)。
⑦ 応用・入試形式 解説
14 答え:先生が。「くださる」は先生の動作を高める。
15 答え:b(尊敬語)。話し手側に恩恵を与える目上の人の動作に用いる。
16 答え:なって。文が複雑になっても、修飾語はまず直後の文節から順に係り先を確かめる。「週末に」は「読んだ」ではなく、直後の「なって」(週末になって=週末という時期に至って)を修飾する。
17 答え:助詞。動詞「読んだ」に対する目的語「専門書」を示す格助詞。
18 答え:先生が/丁寧に/薦めて/くださった、/あの/分厚い/専門書を/私は/週末に/なって/ようやく/まとまった/時間が/できたので、/一気に/最後まで/読んだ。
【分析の手順】①文全体をいったん大きな意味の切れ目(読点・接続部)で分ける ②各部分の自立語(動詞・形容詞・名詞・副詞・連体詞など)を先に見つける ③自立語に続く助詞・助動詞を直前の自立語とまとめて一文節にする ④「ね」を挟んで不自然にならないか一つずつ確認する。この手順を守れば、長文でも文節の数を数え間違えにくい。
19 答え:誤り=「拝見してくださった」。正しい形=「ご覧になってくださった」(または「見てくださった」)。
【分析の手順】①動作の主体(誰の動作か)を確認する=先生 ②その動作に使われている敬語の種類を確認する=「拝見する」は謙譲語(自分の動作をへりくだる語) ③謙譲語は「話し手・身内の動作」にのみ使い、目上の先生の動作には使えないと判断する ④先生の動作にふさわしい尊敬語(ご覧になる・見られる等)に置き換える。「誰の動作か」を先に確定させることが、敬語の誤り訂正の最重要ステップ。
20 答え:「あの」→「専門書を」を修飾する連体修飾語。「分厚い」→「専門書を」を修飾する連体修飾語。二つの修飾語がどちらも同じ名詞「専門書」を、指示(あの)と性質(分厚い)という異なる角度から詳しくしている。
【分析の手順】①修飾語は必ず名詞・用言などの「係り先」を持つので、まず係り先の候補(ここでは「専門書を」)を特定する ②それぞれの修飾語が係り先にどう意味を加えているか(指示/性質/数量など)を一言で言い換える ③複数の修飾語が同じ語に係っている場合は、その旨も明記する。
21 答え:【模範解答例】「先生が陽菜を心配して声をかけたことと、先生が陽菜に準備の進め方を助言したことの、両方の動作に対する敬意を表している。」(約60字)
【分析の手順】①「くださる」は「くれる」の尊敬語で、動作をする側(先生)を高める ②本文中の「声をかけてくださった」「助言してくださった」の2か所を見つける ③それぞれ「誰が」「何をした」動作かを具体的に示す(先生が陽菜に声をかけた/先生が陽菜に助言した)。動作主を「陽菜」と取り違える誤りに注意。
⑧ 確認テスト解説
22 答え:c(名詞)。「遠く」は場所を表す名詞で、「の」を伴い「山」を修飾する。
23 答え:主語=遠くの山が、述語=染まった。
24 答え:染まった。「赤く」は染まり方を詳しくする。
⑨ 完全解説
主語は「何が・誰が」、述語は「どうする・どんなだ・何だ」で確かめる。修飾関係は、修飾する語から修飾先へ矢印を引いて、意味が自然か確認する。