解説編

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国語 第6章

作文

解説編

意見文の型・採点観点・推敲

解説編 — 途中式を省略せず確認。わかったら問題編で白紙再挑戦して定着。

① 導入

作文は「正しい気持ち」を書く試験ではない。読み手が追える主張・根拠・具体例・結びを設計する試験である。

② 基本概念

主張は一つに絞り、根拠には理由、具体例には実際の行動や観察を置く。結論では主張を再提示し、実行可能な提案で閉じる。

③ 図解

序論:私は〜と考える
本論:なぜなら〜。例えば〜
結論:したがって〜すべきだ

④ 例題の解説

1 答え:b。冒頭で賛否を明確にしており、文章の軸となる主張になっている。

2 答えの例:読書時間があれば、授業で扱った本を読み直して理解を深められる。例えば、国語で紹介された作品を昼休みに読めば、次の授業で自分の意見を述べやすい。

3 答え:d。結論は新情報ではなく、論をまとめて実行への提案を置く。

⑤ 基本問題の解説

4 答えの例:私は、宿題に選択制の課題を取り入れることに賛成である。

5 答え:a。得意分野を選ぶことと、学習を深めることの因果が示されている。

6 答えの例:理科の調べ学習で水質を選んだ時、近所の川を観察して資料と比べたため、授業で学んだ内容を具体的に理解できた。

7 答え:c。反対意見を認めたうえで、条件を示して自分の主張を補強している。

8 答えの例:したがって、評価基準を事前に示した上で選択制の課題を導入すべきである。

⑥ 標準問題の解説

9 答えの例:地域の行事に中学生が参加することには大きな意義がある。地域の大人と協力する経験は、暮らす場所への関心と責任を育てるからである。

10 答えの例:根拠1:地域の人から歴史や課題を直接学べる。根拠2:準備や運営を通して、役割を果たす責任を学べる。

11 答えの例:祭りの受付を担当した際、来場者に道を案内し、商店街の人と協力して混雑を減らした。この経験で、自分の役割が行事全体を支えると分かった。

12 答えの例:以上から、中学生の参加は地域のつながりを次世代へつなぐ。学校と地域は、短時間でも役割を選んで参加できる機会を用意すべきである。

13 答え:b。採点では主張の明確さ、根拠の妥当性、具体性、結論のまとまりを確認する。

⑦ 応用・入試形式 解説

14 答えの例:「世代の異なる人と関わり、地域の歴史や工夫を直接学べるから」のように、誰から・何を得られるのかを具体化する。

【採点基準】①「楽しい」「いろいろ」という曖昧語を使っていない=2点 ②誰が何を得るのかが具体的に分かる理由になっている=3点。感想(楽しい)を別の感想(うれしい等)に置き換えただけの答案は①で減点。

15 答えの例:「私は昨年、夏祭りの受付を手伝い、来場者に道を案内した。そのとき地域の人から声をかけてもらい、地域への関心が高まった。」

【採点基準】①「誰が・何を・どうした」という行動が具体的に書けている=3点 ②行動の結果どう変化したかが書けている=2点。「手伝ったことがある」で終わり、行動の内容や変化がない答案は②が0点。

16 答えの例:「以上から、中学生の参加は地域と自分自身を豊かにする。学校と地域は、短時間でも役割を選んで参加できる機会を用意すべきである。」

【採点基準】①主張を序論と同じ立場で再提示できている=2点 ②「〜べきだ」など実行可能な提案になっている=3点。「幸せになると思う」のような感想止まりの答案は②が0点。

17 模範解答(400字相当)

地域の行事に中学生が参加することには大きな意義がある。私は、世代の異なる人と関わる機会になるという点で、 参加には価値があると考える。第一に、行事の準備や運営を通して、地域の人から直接歴史や暮らしの知恵を学べる。 第二に、役割を任されることで、責任感を身につけられる。特に、当日の運営を任された生徒は、時間配分や安全確認を 自分で判断する場面が増え、大人に頼らない自立心も育つ。私は昨年、夏祭りの受付を手伝い、来場者に道を案内した。 そのとき地域の人から「ありがとう」と声をかけてもらい、自分の行動が誰かの役に立つことを実感し、地域への関心が 大きく高まった。この経験から、行事は参加してみることで初めて見える工夫や苦労があると気づいた。以上から、 中学生の参加は地域と自分自身の両方を豊かにする。学校と地域は、短時間でも役割を選んで参加できる機会を、 もっと積極的に用意すべきである。

序論(約80字:主張)→本論(約240字:根拠二つ+具体例と、その経験から得た気づき)→結論(約80字:再主張+提案)の配分になっている。 ルーブリックの「主張」「根拠」「具体例」「結び」「字数・構成」の五観点をすべて満たす例として、自分の答案の該当箇所を見比べて採点すること。

⑧ 確認テスト解説

18 答えの例:私は、生徒が学校行事の企画をより多く担当することに賛成である。

19 答えの例:根拠:担当者が目的を理解して準備すれば、参加者に合った行事になる。具体例:昨年、学級で出店の時間配分を決めたところ、混雑が減り参加しやすくなった。

20 答えの例:先生は安全面と予算を確認し、生徒は企画と当日の運営を担当する形で進めるべきである。

⑨ 完全解説

推敲では、①主張が最初と最後で同じか、②根拠が主張に答えているか、③具体例が根拠を証明しているか、④結論が提案で閉じているかを順番に確認する。曖昧な「楽しい」「よい」は、何が・なぜ・どう変わるのかへ言い換える。

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