国語 第3章
古文
解説編
オリジナル古文・和歌の読解
① 導入
古文では、語句・助動詞・敬語を根拠に、文脈から人物と心情を決めます。
② 基本概念
「いと」=とても、「をかし」=趣深い、「あはれ」=しみじみ心に感じる。「けり」は過去または詠嘆を表します。
③ 図解
語句を訳す → 敬語・助動詞を確認 → 主語を補う → 文全体を訳す
④ 例題の解説
1 答え:とても趣がある。「いと」=とても、「をかし」=趣深い。
2 答え:姫君。「几帳のうちより」にいて眺め、「たまふ」は姫君への尊敬を示す。
3 答え:c。姫君がほほえんだ過去の出来事を、詠嘆をこめて述べている。
⑤ 基本問題の解説
4 答え:明るい。
5 答え:a。月の明るい空を見て、しみじみ心を動かされている。
6 答え:なれ。「こそ」により、形容動詞「なり」の已然形「なれ」で結ばれる。
7 答え:明るい月夜を皆で眺め、物語をするのが心ひかれる時間だったから。
⑥ 標準問題の解説
8 答え:d。雲が空に横へ長く連なる様子。
9 答え:秋風でたなびく雲の切れ間から、澄んだ月の光がもれ出ている情景。
10 答え:明るく澄みきっている様子。
11 答え:雲の切れ間から光が現れることで、月光の明るさと鮮やかさを強く印象づけている。
⑦ 応用・入試形式 解説
12 答え:b(丁寧語)。翁が旅人に丁寧に述べている。
13 答え:翁。
14 答え:日暮れの山里で宿がなく心細かった旅人が、翁から火や粥でもてなされたから。
15 答え:c。翁は自宅を粗末で十分でない所だと謙遜している。
16 答え:c(受身)。「すすめられて」は、翁から粥をすすめる行為を旅人が受ける、という受身の意味。尊敬の「られ」と混同しないよう、動作の受け手が誰かで判断する。
17 答え:a(尊敬語)。「たまふ」は、妻が旅人(客)の来訪という動作に敬意を向けて使っている。
18 答え:b(謙譲語)。「申す」は、旅人が自分自身の発言をへりくだって表す語であり、相手(翁の妻)への敬意を間接的に示す。
19 【模範解答例】「翁の妻もやって来て、『よくいらっしゃいましたね』と言って、旅人をねぎらった。旅人も『ありがたいことでございます』と申し上げて、深く頭を下げた。」(約80字)
【採点基準】①「おはしたまひつれ」「たまふ」を旅人への敬意(尊敬語)として訳せている=2点 ②「申して」を旅人自身の謙譲表現として訳せている=2点 ③敬意の方向(誰が誰に敬意を示しているか)を取り違えていない=1点。 敬語をすべて「〜した」と平板に訳し、敬意の有無・方向を反映していない答案は③で減点。
⑧ 確認テスト解説
20 答え:趣深いものだなあ。
21 答え:弟と兄。「二人して」眺めたため。
22 答え:a。終助詞「かな」は感動を強める詠嘆。
⑨ 完全解説
主語は、敬語の向き、明示された人物、前後の行動を根拠に決める。現代語訳では、古語を置換した後に自然な日本語へ整える。