要点編

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社会 第13章

資料・統計・史料読解

要点編

【総合/完成/最低35問】表・グラフ・史料の横断演習。

要点編 — 参考書として先に読む。理解チェックができたら問題編へ。

① この章のねらい

表・グラフ・史料の読み方を横断的に学びます。題名・年・単位・合計の確認、割合と実数の区別、言えることと推測の分離、複数資料の比較、同一資料の(1)(2)(3)梯子を通じて入試型の資料問題に接続します。

  • 割合と実数を区別して読める
  • 資料から直接言えることと推測を分けられる
  • 複数資料を同じ年・単位で比較できる
  • 同じ資料Aを(1)割合→(2)実数→(3)記述で使い回せる
  • 史料批判の視点で史料の信頼性を評価できる

② 図と説明

下の図を順に見てください。各図の下に、その図の読み方を書いてあります。

図 1. 資料読み取りの型

資料読み取りの型

題名・単位→比較。 図では、矢印・色分け・凡例を順に確認し、本文の用語と対応させて読みます。

まず題名・単位・合計を確認します

資料Aの合計が100なら、老年20は20%です。単位が「万人」なら年少15は15万人です。題名と注(対象年・調査方法)を読んでから計算します。合計が100でない表では、割合を出す前に分母を必ず確認し、足し算で合計が合うかもチェックします。この確認を省略すると割合計算で一問失点します。

図 2. グラフの使い分け

グラフの使い分け

棒・折れ線・円の役割。 図では、矢印・色分け・凡例を順に確認し、本文の用語と対応させて読みます。

言えることと推測を分けます

「生産年齢が多く、年少より老年がやや多い」は資料Aの大小から言えます。「出生率が下がったから」は資料にない推測です。記述では資料の数値で直接言えることだけを40字に書き、原因や将来予測は資料に根拠がなければ書きません。推測を書くと評価記述で減点される典型パターンです。

図 3. 構成比と実数

構成比と実数

相関≠因果。 図では、矢印・色分け・凡例を順に確認し、本文の用語と対応させて読みます。

複数資料は年と項目をそろえます

資料B(輸出入など)を重ねるときは、対象年と単位をそろえます。割合だけ見て実数を捨てると、比較の小問で誤ります。二つの表を比較するときは、行・列の定義(何を数えているか)が同じかを確認してから増減や大小を述べます。年や単位が違う表をそのまま足し合わせないことが基本です。

③ 続きの説明

4. 入試では同じ表を梯子で使います

(1)で老年の割合20%、(2)で年少15万人、(3)で人口構造の記述、のように続きます。(1)の読みが曖昧だと(3)で止まるため、最初の小問の数値をメモし、あとの小問でも同じ基準で使い回します。関大北陽の⑦では同一資料の連続小問が頻出です。

5. グラフは軸とスケールを先に読みます

折れ線グラフでは横軸(年)と縦軸(値・単位)を確認し、増加・減少・転換点を読みます。棒グラフの並べ替え問題では、棒の高さの大小だけでなく、軸の起点(0から始まっているか)も確認します。スケールが圧縮されていると見かけの差が実際より大きく見えるため、軸の目盛りを必ず確認します。

6. 史料批判は誰が・いつ・何の目的で書いたか

一次史料(当時の記録・新聞・日記など)は生の情報を含みますが、書き手の立場や目的による偏りもあります。誰が・いつ・何の目的で書いたかを確認し、史料の信頼性と限界を40字で評価します。二次史料は整理された説明なので、一次史料との違いもセットで押さえます。

受験で押さえる(この章)

年号語呂は「音↔桁」の対応を指差し確認してから、因果を一文添える。用語は対比で切る。

戦い方社会の戦い方(この章でも同じ)

資料はリード文→注→表題→単位→極端値。記述は「資料のどこ+因果」。

  • 手順資料問題はリード文→注→表題→単位→極端な値の順。知識だけで先に答えない
  • 手順並べ替えは年号暗記大会にせず、因果(改革→制度→遷都など)で確定
  • 手順公民は用語定義で確実に得点。曖昧なら対義語・対比で切る
  • 手順記述は「資料のどこ+因果」を40〜80字。知識だけの作文にしない
  • 手順毎日15分:学習中の単元の「受験で押さえる」を音読+書き
  • 手順毎日30〜50分:弱点単元の⑤⑥または⑦を1セット
  • 手順近い用語・近い年代・近い数値の取り違え
  • 手順問題文の一部だけ合っていて結論がずれる選択肢

⑤ 公式・用語

名称内容メモ
資料読解題名・年・単位→計算→資料の言葉で結論
高齢化率老年人口÷総人口×100

用語

用語意味
高齢化率総人口に占める老年人口の割合
相関二つの数値が一緒に動いて見える関係。因果とは限らない
史料批判誰が・いつ・何の目的で書いたかを確認すること
生産年齢人口おおむね15〜64歳の人口
一次史料当時の記録や目撃者の証言など、事件や時代に近い史料
二次史料後世の研究者が一次史料をもとにまとめた説明や論文
転換点グラフや年表で増減の方向が変わる時点

⑥ 手順

資料問題の手順

  1. 題名・年・単位を声に出す
  2. 割合か実数かを決めてから計算する
  3. 資料の数値で直接言えることだけ書く
  4. 二つの資料は年と定義をそろえて比較する
  5. (1)の数値を(2)(3)でも基準にする

⑦ 例題

途中の考え方を追うための例です。演習は問題編で行います。

例題 1基本

資料Aで老年人口の割合はどれか。

考え方

老年20÷合計100=0.2 → 20%です。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。

答え:20%

例題 2標準

資料Aの年少人口は何万人か。

考え方

単位が万人なら、年少の値15をそのまま読みます。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。

答え:15

例題 3入試

資料Aから読み取れる人口構造の特徴を40字で。

考え方

65・15・20の大小だけを述べ、原因には触れません。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。

答え:生産年齢人口が多く、年少より老年がやや多い。

⑧ 入試での使われ方

  • 単位と合計を先に確認する
  • 推測と読み取りを混ぜない
  • 最初の小問の数値をあとの小問でも使う
  • ⑤基本:用語+順序 ⑥標準:資料1枚+短記述 ⑦応用:複数資料梯子+40〜80字(府公立の記述説明密度を下限)
  • 赤本/過去問で形式と時間配分を体感(JS88に社会なし)
  • リセマム大阪社会(共通1種)で資料読取→比較→記述の段に慣れる

⑨ よくある誤り

  • 割合を実数のまま答える
  • 資料にない原因を断定する
  • 年や単位が違う表をそのまま足す

⑩ 確認

次ができたら問題編へ進んでください。

  • 割合を計算できる
  • 資料から言えることだけ書ける
  • 同じ資料を梯子で読める

⑪ 問題編へ

「資料・統計・史料読解」の内容を押さえたら、問題編で手を動かして定着させましょう。

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解いたあとは解説編で手順を確認してください。

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