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社会 第6章

近世

要点編

【既習/完成/最低25問】江戸までの政治・社会。

要点編 — 参考書として先に読む。理解チェックができたら問題編へ。

① この章のねらい

織田信長・豊臣秀吉の統一事業から江戸幕府の成立、幕藩体制、対外政策、三大改革までを一本の年表で学びます。順序を確定し、政策が必要になった原因と社会への結果を40〜80字で説明してから、人物・制度・年号を流れに結び付けます。

  • 統一から幕藩体制成立までを年表で説明できる
  • 政策の目的と結果を40〜80字で書ける
  • 同一資料の⑦(1)(2)(3)を根拠を変えながら解ける
  • 三大改革を人物・年・政策で区別できる

② 図と説明

下の図を順に見てください。各図の下に、その図の読み方を書いてあります。

図 1. 近世の主なできごと年表

幕府成立から改革まで、順序とねらいを一緒に読みます。語呂と原因は同じ章の「受験で押さえる」にあります。

  1. 1543年鉄砲伝来(囲碁よさん(1543)鉄砲伝来)
  2. 1549年キリスト教伝来(以後よく(1549)覚えてザビエル)
  3. 1560年桶狭間の戦い
  4. 1573年室町幕府滅亡
  5. 1575年長篠の戦い
  6. 1582年本能寺の変(一気に爆破(1582)本能寺)
  7. 1588年刀狩令
  8. 1590年全国統一(秀吉)(一句丸く(1590)収めた統一)
  9. 1592年文禄の役
  10. 1600年関ヶ原の戦い(人ごろし(1600)関ヶ原)
  11. 1603年江戸幕府成立(一気に治まる(1603)江戸幕府)
  12. 1615年大坂夏の陣/武家諸法度(いろいろご(1615)苦労さん大坂の陣)

時間の流れ(古い → 新しい)

統一事業は政策の目的まで読みます

織田信長の楽市・楽座は座の特権を廃して商工業を活発にし、豊臣秀吉の太閤検地と刀狩は土地・年貢を把握して兵農分離を進めました。人物名だけでなく、「何を変え、全国支配にどう役立ったか」を因果でつなぎます。並べ替えでは信長→秀吉→家康の順を確定してから各政策を当てはめ、政策を結果だけで覚えると記述で失点します。

図 2. 幕藩体制

幕藩体制

将軍と大名の階層。 図では、矢印・色分け・凡例を順に確認し、本文の用語と対応させて読みます。

1600年から1615年を成立の連鎖で覚えます

1600年の関ヶ原の戦いで徳川家康が主導権を握り、1603年に江戸幕府を開き、1615年の大坂夏の陣で豊臣氏を滅ぼしました。年号は孤立させず、「勝利→幕府成立→支配確立」の順で関連付けます。資料の年表では三つの出来事を昇順に並べ、各段階で誰が何を失い誰が支配を固めたかを40字で添えます。

図 3. 近世の位置

近世の位置

江戸までの政治・社会。 図では、矢印・色分け・凡例を順に確認し、本文の用語と対応させて読みます。

幕藩体制は幕府と藩の二重支配です

幕府が全国の大名を武家諸法度や参勤交代で統制し、各藩では大名が領民を支配しました。参勤交代は江戸往復と妻子の居住で大名に経済的負担を負わせ、反乱できる力を弱める制度だと説明します。記述では「二重支配」と「大名の力を弱める」の両方を書き、武家諸法度は大名の行動規範である点もセットで確認します。

③ 続きの説明

4. 鎖国は交流停止ではなく窓口の限定です

幕府はキリスト教を禁じ、貿易を統制しましたが、長崎のオランダ・中国、対馬藩の朝鮮、薩摩藩の琉球、松前藩のアイヌとの四つの窓口は残りました。「完全に国を閉じた」という選択肢は誤りです。入試では窓口の地名と相手国を対応させ、禁教が鎖国の直接の契機だったことも因果で説明できるようにします。

5. 産業発達から町人文化への因果を作ります

新田開発や商品作物、五街道・海運の発達によって都市と貨幣経済が成長し、経済力を持つ町人が文化の担い手になりました。元禄文化は上方、化政文化は江戸が中心で、時期・都市・人物を対比します。歌舞伎・浮世絵・俳句などは政治制度とは別軸の文化問題として、どの都市のどの時代かを横リンクで覚えます。

6. 三大改革は財政難への対応として比べます

享保の改革は徳川吉宗、寛政の改革は松平定信、天保の改革は水野忠邦です。いずれも幕府財政や社会秩序の立て直しを目指しましたが、上げ米・囲米・株仲間解散など政策が異なるため、表の列をそろえて比較します。1716・1787・1841年の年号を人物と政策の三列で覚え、同一資料の⑦では改革の共通目的と相違点を40〜80字で書き分けます。

受験で押さえる(この章)

年号語呂は「音↔桁」の対応を指差し確認してから、因果を一文添える。用語は対比で切る。

覚え方年表の覚え方(語呂は「音↔年号」の対応表)

語呂を唱えるだけでは足りない。どの音がどの桁かを指差し確認してから、因果を一文添える。並べ替えは年号大会にせず、まず因果で順序を決める。

覚えの手がかり対応する答え
1543 鉄砲伝来 / 語呂「囲碁よさん(1543)鉄砲伝来」対応:い=1、ご=5、よ=4、さ=3 → 1543年 / 位置づけ:種子島。戦術が変化 / 同時代:大航海時代
1549 キリスト教伝来 / 語呂「以後よく(1549)覚えてザビエル」対応:い=1、ご=5、よ=4、く=9 → 1549年 / 位置づけ:ザビエル。宣教と南蛮貿易
1582 本能寺の変 / 語呂「一気に爆破(1582)本能寺」対応:語呂全体「一気に爆破」で1582年を固定 / 位置づけ:明智光秀が信長を討つ
1590 全国統一(秀吉) / 語呂「一句丸く(1590)収めた統一」対応:語呂全体「一句丸く」で1590年を固定 / 位置づけ:小田原攻め後、統一完成
1600 関ヶ原の戦い / 語呂「人ごろし(1600)関ヶ原」対応:語呂全体「人ごろし」で1600年を固定 / 位置づけ:徳川家康が主導権
1603 江戸幕府成立 / 語呂「一気に治まる(1603)江戸幕府」対応:語呂全体「一気に治まる」で1603年を固定 / 位置づけ:家康が征夷大将軍
1615 大坂夏の陣/武家諸法度 / 語呂「いろいろご(1615)苦労さん大坂の陣」対応:語呂全体「いろいろご苦労さん」で1615年を固定 / 位置づけ:豊臣滅亡。大名統制の基本
1639 鎖国の完成(ポルトガル断交) / 語呂「広し(1639)鎖国の完成」対応:語呂全体「広し」で1639年を固定 / 位置づけ:貿易相手を制限し体制安定
1716 享保の改革(吉宗) / 語呂「いいな!(1716)享保の改革」対応:語呂全体「いいな」で1716年を固定(末尾6の音は助音扱いになりやすい) / 位置づけ:財政再建・目安箱など
1787 寛政の改革(定信) / 語呂「いい花籠(1787)寛政の改革」対応:語呂全体「いい花籠」で1787年を固定 / 位置づけ:引き締め。倹約・農村再建
1841 天保の改革(忠邦) / 語呂「人はよい(1841)天保の改革」対応:ひ=1、は=8、よ=4、い=1 → 1841年 / 位置づけ:きびしい引き締め。失敗が多い

戦い方社会の戦い方(この章でも同じ)

資料はリード文→注→表題→単位→極端値。記述は「資料のどこ+因果」。

  • 手順資料問題はリード文→注→表題→単位→極端な値の順。知識だけで先に答えない
  • 手順並べ替えは年号暗記大会にせず、因果(改革→制度→遷都など)で確定
  • 手順公民は用語定義で確実に得点。曖昧なら対義語・対比で切る
  • 手順記述は「資料のどこ+因果」を40〜80字。知識だけの作文にしない
  • 手順毎日15分:学習中の単元の「受験で押さえる」を音読+書き
  • 手順毎日30〜50分:弱点単元の⑤⑥または⑦を1セット
  • 手順近い用語・近い年代・近い数値の取り違え
  • 手順問題文の一部だけ合っていて結論がずれる選択肢

⑤ 公式・用語

名称内容メモ
近世の因果統一政策→幕府成立→大名・貿易統制→商品経済の成長→改革

用語

用語意味
楽市・楽座市場税や座の特権を廃し、商工業と城下町の発達を促した政策
太閤検地田畑の面積と収穫高、耕作者を全国的な基準で調べ、年貢負担者を明確にした政策
兵農分離刀狩と検地によって武士と農民の身分・役割を分けたこと
幕藩体制幕府が大名を統制し、藩が領内を治める幕府と藩の二重支配
参勤交代大名が領地と江戸を往復し、大名の力を抑えて幕府の統制を強めた制度
鎖国キリスト教を禁じ、四つの窓口に対外関係を限定して幕府が貿易を統制した体制
株仲間幕府の許可を受けた商人・職人の同業組合で、営業独占と税収に関係した仕組み
三大改革享保・寛政・天保の各改革をまとめた呼称。人物と具体策を対応させる

⑥ 手順

年表・因果記述・⑦の手順

  1. 資料の年を古い順に並べ、各行の主体・政策・結果へ印を付ける
  2. 記述は「原因・政策」+「そのため」+「結果」の二要素で40〜80字にする
  3. 1600→1603→1615、1716→1787→1841のように年号を連鎖で覚える
  4. ⑦(1)は資料の直接読取、(2)は知識との接続、(3)は複数行を使う因果記述として段階的に解く

⑦ 例題

途中の考え方を追うための例です。演習は問題編で行います。

例題 1基本

1600年・1603年・1615年を古い順にできごとと結び付けます。

考え方

まず年を昇順にし、徳川支配が固まる連鎖として読みます。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。

答え:関ヶ原の戦い→江戸幕府成立→大坂夏の陣

例題 2標準

太閤検地と刀狩が兵農分離につながった理由を説明します。

考え方

二政策の内容を一つずつ示し、共通の結果へつなげます。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。

答え:土地と年貢の負担者を定め、農民から武器を取り上げて身分を分けたから。

例題 3標準

鎖国中も交流が続いた根拠を資料から説明します。

考え方

「鎖国」の語感ではなく、資料にある窓口を根拠にします。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。

答え:長崎でオランダ・中国、対馬で朝鮮などとの交流が続いたため。

例題 4入試

享保・寛政・天保の改革を人物順に答えます。

考え方

1716年ごろ→1787年ごろ→1841年ごろの順と政策表を対応させます。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。

答え:徳川吉宗→松平定信→水野忠邦

⑧ 入試での使われ方

  • 資料の順序を確定してから人物・制度・年号を置く
  • 記述は原因と結果を資料語句で結ぶ
  • 改革は人物・開始年・具体策の三列で覚える
  • ⑤基本:用語+順序 ⑥標準:資料1枚+短記述 ⑦応用:複数資料梯子+40〜80字(府公立の記述説明密度を下限)
  • 赤本/過去問で形式と時間配分を体感(JS88に社会なし)
  • リセマム大阪社会(共通1種)で資料読取→比較→記述の段に慣れる

⑨ よくある誤り

  • 鎖国を外国との交流がゼロの状態とみなす
  • 元禄文化の上方と化政文化の江戸を逆にする
  • 三大改革を名称だけで暗記して具体策を区別しない

⑩ 確認

次ができたら問題編へ進んでください。

  • 統一から江戸支配確立まで説明できる
  • 参勤交代と鎖国のねらいを因果で書ける
  • 三大改革を人物・年・政策で比較できる

⑪ 問題編へ

「近世」の内容を押さえたら、問題編で手を動かして定着させましょう。

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解いたあとは解説編で手順を確認してください。

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