社会 第1章
世界の姿・州と国家
要点編
【既習/完成/最低25問】世界地図の基礎。
① この章のねらい
世界の姿・州と国家では、地図の方位・縮尺・凡例を先に確認し、大州と国家を混同しない。緯度・経度で位置を言い、時差は経度差15度=1時間の目安で推定する。国際機関は本部都市とセットで覚え、資料(1)(2)(3)では単位・年・比較対象を確認してから答える。
- 大州と国家を地図で区別できる
- 緯度・経度・時差の読み方を使える
- 国連など国際機関の位置づけを説明できる
- 地図の縮尺と方位を読める
- 資料の統計を比較の軸で読める
② 図と説明
下の図を順に見てください。各図の下に、その図の読み方を書いてあります。
図 1. 世界の州と国家

州は大きな陸地、国家は国境で区切る。 図では、矢印・色分け・凡例を順に確認し、本文の用語と対応させて読みます。
大州は地理区分、国家は政治的まとまり
アジア・ヨーロッパなどの七大州は大陸を含む地域の区分です。国家は国境で区切られた政治的なまとまりで、同じ大州に複数の国があります。入試では「日本が属する大州」と「日本の位置」を取り違えやすいので、大州名と主要国名を地図上で別々に確認します。
図 2. 緯度経度・縮尺

位置は緯度・経度、距離は縮尺で換算。 図では、矢印・色分け・凡例を順に確認し、本文の用語と対応させて読みます。
地図は方位・縮尺・凡例から読む
地図問題では題名のあと方位記号、縮尺、凡例を最初に見ます。縮尺1:100万は実際より縮小して表し、地図上の距離に分母を掛けて実距離を求めます。見た目の大きさだけで面積や距離を判断しない。白地図では周辺の海や大州との位置関係を根拠にします。凡例を読まずに記号を答えないこと。
③ 続きの説明
3. 緯度・経度と時差で位置を特定する
赤道が緯度0度、本初子午線(グリニッジ)が経度0度です。北緯35度付近は温帯、赤道付近は熱帯と結び付けます。時差は経度の差を15度=1時間の目安で考え、東の地点ほど時刻が早くなります。日付変更線付近では日付のずれにも注意します。経度の東西を逆にしない。
4. 国際機関と地域協力の位置づけ
国連本部はニューヨーク、EUの主な本部はブリュッセル、ASEANは東南アジアの協力機構です。機関名だけでなく本部や主な対象地域をセットで覚え、G7や南極条約など目的の異なる枠組みと混同しない。資料問題では機関の目的と活動地域を対応させます。
5. 統計資料は比較の軸を先に決める
人口や面積の表では単位(百万人、km²)と対象年を確認します。最大・最小だけでなく「日本からの方位」「所属大州」など問われている軸を一つに絞り、数値を根拠として答えます。総数の大小と割合・密度は別物として読み分けます。比較の軸を答案に明示する。
受験で押さえる(この章)
年号語呂は「音↔桁」の対応を指差し確認してから、因果を一文添える。用語は対比で切る。
必暗気候→産業で都道府県を固定する
県名だけ覚えない。左の県について、右で「気候のキー→産業」をセットで言う。
戦い方社会の戦い方(この章でも同じ)
資料はリード文→注→表題→単位→極端値。記述は「資料のどこ+因果」。
- 手順資料問題はリード文→注→表題→単位→極端な値の順。知識だけで先に答えない
- 手順並べ替えは年号暗記大会にせず、因果(改革→制度→遷都など)で確定
- 手順公民は用語定義で確実に得点。曖昧なら対義語・対比で切る
- 手順記述は「資料のどこ+因果」を40〜80字。知識だけの作文にしない
- 手順毎日15分:学習中の単元の「受験で押さえる」を音読+書き
- 手順毎日30〜50分:弱点単元の⑤⑥または⑦を1セット
- 手順近い用語・近い年代・近い数値の取り違え
- 手順問題文の一部だけ合っていて結論がずれる選択肢
⑤ 公式・用語
| 名称 | 内容 | メモ |
|---|---|---|
| 位置の言い方 | 大州/国家/緯度・経度を分けて答える | — |
| 時差の目安 | 経度差15度 ≒ 1時間 | — |
用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 七大州 | アジア・ヨーロッパ・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・オセアニア・南極 |
| 緯度 | 赤道を0度として南北の位置を示す角度 |
| 経度 | 本初子午線を0度として東西の位置を示す角度 |
| 縮尺 | 地図上の長さと実際の長さの比。1:100万は縮小表示 |
| 国際連合 | 国際の平和と安全などを目的とする国際機関。本部はニューヨーク |
| ASEAN | 東南アジア諸国連合。地域協力を目的とする国際機関 |
⑥ 手順
地図問題の手順
- 問われているのが大州か国家かを先に決める
- 地図または知識で位置を確認する
- 国際機関は本部都市とセットで答える
- 時差は経度差の目安(15度=1時間)で確かめる
⑦ 例題
途中の考え方を追うための例です。演習は問題編で行います。
日本が属する大州はどれか。
考え方
日本はアジア州に属します。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。
答え:アジア
世界の大州の数として正しいものはどれか。
考え方
七大州として数えます。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。
答え:7つ
国際連合の本部がある都市名を答えよ。
考え方
国連本部はニューヨークです。 まず問題文で何を問うかを確かめ、資料がある場合は題名・年・単位・凡例を確認します。次に、本文・地図・年表・表から答えの直接の根拠を一つ選びます。最後に、原因→出来事→結果のつながりで説明できるか、似た用語・時代・機関と取り違えていないかを検算します。
答え:ニューヨーク
⑧ 入試での使われ方
- 大州と国家を取り違えない
- 機関名と本部都市をセットで確認する
- ⑤基本:用語+順序 ⑥標準:資料1枚+短記述 ⑦応用:複数資料梯子+40〜80字(府公立の記述説明密度を下限)
- 赤本/過去問で形式と時間配分を体感(JS88に社会なし)
- リセマム大阪社会(共通1種)で資料読取→比較→記述の段に慣れる
⑨ よくある誤り
- ヨーロッパとアジアを混同する
- 赤道が通る大陸だけを答えに選ぶ
⑩ 確認
次ができたら問題編へ進んでください。
- 日本がアジアに属することを説明できる
- 国連本部の都市を答えられる