理科 第14章
天気とその変化
要点編
【既習/完成/最低25問】気団・前線・天気図。
① この章のねらい
ここでは、ある地点で前線が通過する前後の気温・風向・雨の記録を例にします。温暖前線と寒冷前線の雨の違いを、同じ地点の時系列で読みます。
- 温暖前線と寒冷前線の天気の特徴を区別できる
- 前線通過前後を同一地点の時系列で比べられる
- 風向を「風が吹いてくる方向」と説明できる
- 等圧線の間隔から風の強さを読み取れる
② 図と説明
下の図を順に見てください。各図の下に、その図の読み方を書いてあります。
図 1. 前線と天気

寒冷前線と温暖前線。 図では、矢印の始点と終点、数値や記号の位置を順に対応させて読み、条件を変えても同じ規則で確かめます。
温暖前線は長く弱い雨
暖かい空気がゆっくり上がるので、広い範囲に弱い雨が続きやすいです。 図や表では、まず矢印・数値・単位が何と何を対応させているかを指で追います。次に条件を式、粒子、力の向きなどへ書き込み、途中の判断を飛ばさずに答えを決めます。見た目や用語だけで決めず、条件が変わっても同じ順序で確かめることが大切です。
図 2. 天気資料の読み方

気圧・風・前線をセットで。 図では、矢印の始点と終点、数値や記号の位置を順に対応させて読み、条件を変えても同じ規則で確かめます。
寒冷前線は短く強い雨
冷たい空気が暖気を押し上げるので、狭い範囲に強い雨が短時間降りやすいです。通過後は気温が下がることが多いです。 図や表では、まず矢印・数値・単位が何と何を対応させているかを指で追います。次に条件を式、粒子、力の向きなどへ書き込み、途中の判断を飛ばさずに答えを決めます。見た目や用語だけで決めず、条件が変わっても同じ順序で確かめることが大切です。
③ 続きの説明
3. 同じ地点の前後を比べる
午前に弱い雨が続き、夕方に強い雨のあと気温が下がれば、寒冷前線の通過が疑われます。 図や表では、まず矢印・数値・単位が何と何を対応させているかを指で追います。次に条件を式、粒子、力の向きなどへ書き込み、途中の判断を飛ばさずに答えを決めます。見た目や用語だけで決めず、条件が変わっても同じ順序で確かめることが大切です。
4. 風向は吹いてくる向き
北風は北から吹いてくる風です。等圧線が混んでいるところほど風は強くなりやすいです。 図や表では、まず矢印・数値・単位が何と何を対応させているかを指で追います。次に条件を式、粒子、力の向きなどへ書き込み、途中の判断を飛ばさずに答えを決めます。見た目や用語だけで決めず、条件が変わっても同じ順序で確かめることが大切です。
受験で押さえる(この章)
語呂は「音↔記号↔意味」の対応表まで書いて初めて覚え方が完成する。そのあと実験・計算の文脈で使う。
覚え方この章の覚え方・語呂
語呂は「何と何が対応するか」が見えて初めて使える。下の矢印の左右を声に出してつなぐ。そのあと「なぜその性質/公式になるか」まで言える状態にする。
必暗実験定石
変えた条件・そろえた条件・測定値を先に書く。覚え方より手順が本命。手順を言えたら「なぜその集め方/検出か」を一言添える。
- 天気気圧配置→風→天気の順/前線の種類と変化
戦い方理科の戦い方
知識で得点を確保し、計算・考察に時間を残す。単位を先に固定する。わからない用語は、定義→例→対比の順で戻す。
- 手順知識問題で得点を確保し、計算・実験考察に時間を残す
- 手順実験問題は「何を変えたか/何をそろえたか/何を測ったか」を先に書く
- 手順単位・有効数字・グラフの軸を見直す。計算は式を残す
- 手順生物・地学の用語は定義を一文で言えるかだけ確認して次へ
- 手順毎日15分:学習中の単元の「受験で押さえる」を音読+書き
- 手順毎日30〜50分:弱点単元の⑤⑥または⑦を1セット
- 手順近い用語・近い年代・近い数値の取り違え
- 手順問題文の一部だけ合っていて結論がずれる選択肢
⑤ 公式・用語
| 名称 | 内容 | メモ |
|---|---|---|
| 温暖前線の雨 | 広く・弱く・長い | — |
| 寒冷前線の雨 | 狭く・強く・短い | — |
| 風向 | 風が吹いてくる方向 | — |
用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 前線 | 性質の違う空気(気団)の境目。 |
| 温暖前線 | 暖気が寒気の上を這い上がる前線。 |
| 寒冷前線 | 寒気が暖気の下にもぐり込む前線。 |
| 等圧線 | 気圧の等しい点を結んだ線です。間隔が狭いと風が強くなりやすいです。 |
⑥ 手順
天気図・観測の読み方
- 同一地点で通過前と通過後を並べる
- 雨の型(広い弱い/狭い強い)で前線を仮決めする
- 気温・風向の変化で裏付けする
- 風向の定義と等圧線間隔を確認する
⑦ 例題
途中の考え方を追うための例です。演習は問題編で行います。
広く弱い雨が長く続くとき、近づいている前線はどれか。
考え方
暖気がゆっくり上昇するためです。 まず問題文から与えられた量・単位・向きを取り出し、図のどの部分に対応するかを確認します。次に式または規則に数値や条件を順に当てはめ、計算や判定の途中を省かずに進めます。最後に単位、向き、桁、問いへの答え方が合うかを検算し、根拠と結論を結びます。
答え:温暖前線
狭く強い雨が短時間降るとき、通過しやすい前線はどれか。
考え方
寒気が暖気を急に押し上げるためです。 まず問題文から与えられた量・単位・向きを取り出し、図のどの部分に対応するかを確認します。次に式または規則に数値や条件を順に当てはめ、計算や判定の途中を省かずに進めます。最後に単位、向き、桁、問いへの答え方が合うかを検算し、根拠と結論を結びます。
答え:寒冷前線
風向とは何か。
考え方
北風は北から南へ向かって吹く風です。 まず問題文から与えられた量・単位・向きを取り出し、図のどの部分に対応するかを確認します。次に式または規則に数値や条件を順に当てはめ、計算や判定の途中を省かずに進めます。最後に単位、向き、桁、問いへの答え方が合うかを検算し、根拠と結論を結びます。
答え:風が吹いてくる方向
⑧ 入試での使われ方
- 用語は定義と具体例で覚える
- 前線の種類と雨の型をセットで覚える
- 通過の判定は同じ地点の時系列で行う
- 風向を「向かう先」と書かない
- ⑤基本:005net基本問題 ⑥標準:005net標準 ⑦応用:JS88型の実験連鎖+本アプリ
- 理科の学習(005net)で基本→標準を章ごとに
- JS88理科過去問で四分野の配分と実験連鎖を確認
⑨ よくある誤り
- 温暖前線と寒冷前線の雨の特徴を入れ替える
- 風向を風が進む先の方向と答える
- 違う時刻・違う地点をそのまま比べる
⑩ 確認
次ができたら問題編へ進んでください。
- 用語は定義と具体例で覚える
- 温暖・寒冷前線の雨を区別できる
- 通過前後を時系列で読める
- 風向の定義を正しく使える