理科 第10章
生命を維持するはたらき
要点編
【既習/完成/最低25問】消化・呼吸・循環。
① この章のねらい
ここでは、ご飯のデンプンがブドウ糖になり全身へ届くまでと、心臓の左右の送り先を例にします。口→小腸→血液→細胞の矢印を一本でたどります。
- 消化と吸収の場所を器官で説明できる
- 肺循環と体循環を心臓の部屋から追える
- 動脈と静脈を心臓との関係で定義できる
- 恒温動物と変温動物を体温の変化で区別できる
② 図と説明
下の図を順に見てください。各図の下に、その図の読み方を書いてあります。
図 1. 消化と吸収

小腸で吸収→血液へ。 図では、矢印の始点と終点、数値や記号の位置を順に対応させて読み、条件を変えても同じ規則で確かめます。
デンプンは口で消化が始まる
だ液で分解が始まり、小腸でブドウ糖まで分解されて吸収されます。吸収の主役は小腸です。 図や表では、まず矢印・数値・単位が何と何を対応させているかを指で追います。次に条件を式、粒子、力の向きなどへ書き込み、途中の判断を飛ばさずに答えを決めます。見た目や用語だけで決めず、条件が変わっても同じ順序で確かめることが大切です。
図 2. 血液循環

体→右心→肺→左心→体。 図では、矢印の始点と終点、数値や記号の位置を順に対応させて読み、条件を変えても同じ規則で確かめます。
右心室は肺へ、左心室は全身へ
右心室から肺動脈で肺へ行き、ガス交換後に肺静脈で左心房へ戻ります。左心室から大動脈で全身へ出ます。 図や表では、まず矢印・数値・単位が何と何を対応させているかを指で追います。次に条件を式、粒子、力の向きなどへ書き込み、途中の判断を飛ばさずに答えを決めます。見た目や用語だけで決めず、条件が変わっても同じ順序で確かめることが大切です。
図 3. 刺激と反応

刺激→神経→反応。 図では、矢印の始点と終点、数値や記号の位置を順に対応させて読み、条件を変えても同じ規則で確かめます。
動脈は心臓から出る血管
酸素が多いかどうかではなく、心臓から出るか戻るかに注目します。肺動脈は静脈血が流れます。 図や表では、まず矢印・数値・単位が何と何を対応させているかを指で追います。次に条件を式、粒子、力の向きなどへ書き込み、途中の判断を飛ばさずに答えを決めます。見た目や用語だけで決めず、条件が変わっても同じ順序で確かめることが大切です。
③ 続きの説明
4. 体温が外気温に引きずられるか
外気温が変わっても体温がほぼ一定なら恒温動物です。大きく変わるなら変温動物です。 図や表では、まず矢印・数値・単位が何と何を対応させているかを指で追います。次に条件を式、粒子、力の向きなどへ書き込み、途中の判断を飛ばさずに答えを決めます。見た目や用語だけで決めず、条件が変わっても同じ順序で確かめることが大切です。
受験で押さえる(この章)
語呂は「音↔記号↔意味」の対応表まで書いて初めて覚え方が完成する。そのあと実験・計算の文脈で使う。
覚え方この章の覚え方・語呂
語呂は「何と何が対応するか」が見えて初めて使える。下の矢印の左右を声に出してつなぐ。そのあと「なぜその性質/公式になるか」まで言える状態にする。
必暗実験定石
変えた条件・そろえた条件・測定値を先に書く。覚え方より手順が本命。手順を言えたら「なぜその集め方/検出か」を一言添える。
- だ液実験デンプンと糖の検出を分ける/温度条件
- 脈拍・呼吸運動前後で比較/酸素需要と結びつける
- 顕微鏡ピントは横から見ながら/倍率と視野
戦い方理科の戦い方
知識で得点を確保し、計算・考察に時間を残す。単位を先に固定する。わからない用語は、定義→例→対比の順で戻す。
- 手順知識問題で得点を確保し、計算・実験考察に時間を残す
- 手順実験問題は「何を変えたか/何をそろえたか/何を測ったか」を先に書く
- 手順単位・有効数字・グラフの軸を見直す。計算は式を残す
- 手順生物・地学の用語は定義を一文で言えるかだけ確認して次へ
- 手順毎日15分:学習中の単元の「受験で押さえる」を音読+書き
- 手順毎日30〜50分:弱点単元の⑤⑥または⑦を1セット
- 手順近い用語・近い年代・近い数値の取り違え
- 手順問題文の一部だけ合っていて結論がずれる選択肢
⑤ 公式・用語
| 名称 | 内容 | メモ |
|---|---|---|
| 消化の流れ | 口→胃→小腸(吸収) | — |
| 血液の流れ | 右心室→肺、左心室→全身 | — |
用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 消化 | 大きな養分を吸収できる大きさまで分解すること。 |
| 吸収 | 分解された養分が血液やリンパへ入ること。主に小腸。 |
| 動脈 | 心臓から出ていく血管。 |
| 静脈 | 心臓へ戻る血管。 |
⑥ 手順
消化・循環のたどり方
- 物質(デンプン・酸素など)を決めて矢印で追う
- 吸収の場所は小腸を基本とする
- 心臓は右=肺、左=全身で部屋を分ける
- 動脈・静脈は心臓基準で定義し、血液の色だけで決めない
⑦ 例題
途中の考え方を追うための例です。演習は問題編で行います。
デンプンの消化が始まる器官はどこか。
考え方
だ液のはたらきで分解が始まります。 まず問題文から与えられた量・単位・向きを取り出し、図のどの部分に対応するかを確認します。次に式または規則に数値や条件を順に当てはめ、計算や判定の途中を省かずに進めます。最後に単位、向き、桁、問いへの答え方が合うかを検算し、根拠と結論を結びます。
答え:口
養分が主に吸収される器官はどこか。
考え方
柔毛などで表面積が大きく、吸収に適しています。 まず問題文から与えられた量・単位・向きを取り出し、図のどの部分に対応するかを確認します。次に式または規則に数値や条件を順に当てはめ、計算や判定の途中を省かずに進めます。最後に単位、向き、桁、問いへの答え方が合うかを検算し、根拠と結論を結びます。
答え:小腸
右心室から送り出された血液はまずどこへ向かうか。
考え方
肺循環へ入り、酸素を取り込みます。 まず問題文から与えられた量・単位・向きを取り出し、図のどの部分に対応するかを確認します。次に式または規則に数値や条件を順に当てはめ、計算や判定の途中を省かずに進めます。最後に単位、向き、桁、問いへの答え方が合うかを検算し、根拠と結論を結びます。
答え:肺
⑧ 入試での使われ方
- 用語は定義と具体例で覚える
- 動脈=酸素が多い、とは限らない(肺動脈に注意)
- 胆汁は酵素ではない
- 体温表は変化の幅で恒温・変温を判断する
- ⑤基本:005net基本問題 ⑥標準:005net標準 ⑦応用:JS88型の実験連鎖+本アプリ
- 理科の学習(005net)で基本→標準を章ごとに
- JS88理科過去問で四分野の配分と実験連鎖を確認
⑨ よくある誤り
- 肺動脈を動脈血が流れると答える
- 吸収を胃や大腸が主だと答える
- 左心室と右心室の送り先を逆にする
⑩ 確認
次ができたら問題編へ進んでください。
- 用語は定義と具体例で覚える
- 口と小腸の役割を説明できる
- 右心室→肺、左心室→全身を言える
- 動脈・静脈を心臓基準で定義できる