要点編

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英語 第3章

長文

要点編

オリジナル英文の読解・要旨・語彙

要点編 — 参考書として先に読む。理解チェックができたら問題編へ。

ここは参考書パート(要点編)です。市販参考書と同じく「読んで理解 → 例題で流れを追う → チェック」の順で進めてください。理解チェックができたら問題編へ。

① この章のねらい

長文読解では、全ての単語を日本語へ置き換えることより、文章の論理を追うことが重要である。段落ごとの話題、筆者の主張、具体例の役割を分け、接続語と指示語で文どうしを結ぶ。設問は本文のどこを読めばよいかを示す案内でもある。根拠となる一文へ戻る習慣を持てば、内容一致・要旨・推測問題を安定して解ける。

  • 段落の役割を整理する
  • 主題文と結論文を見つける
  • 接続語から論理関係を判断する
  • 指示語と代名詞の内容を特定する
  • 内容一致を条件まで照合する
  • 未知語を文脈から推測する
  • 要旨を全体からまとめる

② 重要ポイント(本文)

1.段落ごとに役割を一言で付ける

長文は、問題提起、理由、具体例、対比、結論のような役割を持つ段落で構成される。各段落を短い日本語で要約すると、細部を忘れても文章全体の流れが残る。段落を一文ずつ完全に訳そうとして止まるより、まず何について述べているかを決める。段落の役割が分かると、要旨問題で例だけを選ぶ誤りを防げる。

2.主題文は周囲の文との関係で確定する

段落の最初や最後には中心となる主題文が置かれやすい。だが位置だけで決めず、他の文がその内容を説明・具体化しているかを確認する。具体例を取り除いても残る主張が、その段落の中心である。繰り返される名詞や代名詞も、話題を見つける手がかりになる。

3.接続語は文と文の論理を示す標識である

butやhoweverは対比、thereforeやsoは結果、becauseは理由、for exampleは具体例を示す。接続語の前後を矢印や記号で結ぶと、原因と結果を逆にしにくい。逆接の後には筆者が強調したい予想外の内容が来やすい。ただしbutの前の内容を消すのではなく、両方の関係を理解する。

4.指示語は前の名詞一語とは限らない

this、that、these、suchは、直前の名詞だけでなく前の一文や内容全体を指すことがある。指示語を具体的な語句へ置き換え、文が自然につながるかを確認する。複数形のtheseなら、受ける内容も複数か集合かを考える。設問では指示語の前後二、三文を読んで範囲を決める。

5.代名詞は数と意味の両方で戻る

it、they、one、thisなどは、数の一致だけでなく意味が通る名詞へ戻して判断する。It is useful.のitが物なのか前文の行為なのかで、解答の内容が変わる。代名詞が主語になっている文では、述語がどの候補に合うかを使う。直前の単語だけを機械的に選ばない。

6.具体例と主張を混同しない

for exampleやsuch asの後は、主張を支える個別の事例である。例の人物、数、場所だけを文章全体の結論としてはいけない。その例が何を説明するために出されたかを、前の一般論へ戻って考える。要旨では具体例を抽象化して、筆者が言いたい一般的な内容を選ぶ。

7.内容一致は主語・時・程度まで比べる

内容一致問題では、選択肢の一部が本文と一致していても正解とは限らない。誰が、いつ、どの条件で、どの程度したかまで本文へ戻って照合する。always、only、allなどの強い語は、本文に同じ限定があるか特に注意する。本文にない常識や自分の知識で不足部分を補わない。

8.未知語は前後の論理と品詞から絞る

知らない単語が出ても、接続語、言い換え、具体例、反対語から大まかな意味を推測できる。語の位置を見て名詞・動詞・形容詞・副詞のどれかを判定する。空所の前後で肯定か否定か、原因か結果かも意味を狭める手がかりになる。一語が不明でも段落の主張が読めるなら、そこで止まらない。

9.空所補充はつながりを先に検証する

空所に入る文は、前後の接続語、代名詞、話題語と自然につながる必要がある。選択肢だけを単独で読んで内容が正しそうか判断してはいけない。代名詞が何を指すか、同じ語が前後にあるかを確認すると候補が減る。段落の役割が変わる位置なら、まとめや次の話題を導く文を選ぶ。

10.筆者の意見と他者の意見を分ける

文章に紹介された調査結果、一般の人の意見、筆者自身の主張は同じではない。some people thinkやaccording toの後は、誰の考えかをメモする。筆者がその意見へ賛成しているかは、butやI believeなどの後を読んで判断する。設問が筆者の主張を問うなら、引用された意見をそのまま選ばない。

11.要旨は全段落を覆う最も広い文を選ぶ

要旨には中心話題と筆者の結論が必要であり、一つの例や理由だけでは足りない。繰り返される語、最終段落、逆接後の文を手がかりにする。選択肢が本文の一部だけを正しく述べる場合は、範囲が狭すぎないかを確認する。自分で十数語の日本語見出しを作ってから選択肢を見ると比較しやすい。

12.設問は本文探索の地図として使う

固有名詞、数字、引用符、設問にある語は本文の対応箇所を探す目印になる。設問を先に軽く読むと、本文のどこで注意を高めるべきかが分かる。だが設問の順が必ず本文順とは限らないため、段落構造も併用する。答えを決める前に、必ず根拠の一文へ戻る。

③ 公式・用語

名称内容メモ
対比A, but B → Bに重点Aも含めて対比関係を読む。
因果because A → B / A, so B原因と結果を逆にしない。
具体例主張 + for example + 具体例例は主張そのものではない。
指示語this / that → 前の語句または内容数文前まで範囲を確認する。
要旨中心話題 + 筆者の結論一部の例に偏らない。

用語集

用語意味
主題文章全体で扱う中心話題
要旨最も重要な内容を短くまとめたもの
主張筆者が伝えたい考え
具体例主張を説明する個別の事例
対比異なる二つを比べる論理関係
因果原因と結果の関係
指示語前後の内容を指す語
代名詞名詞や内容の代わりをする語
段落一つの中心内容をもつまとまり

④ 解法・読み方の手順

段落を要約する

  1. 各段落の最初と最後を読む
  2. 中心語を三〜五語でメモする
  3. 具体例と結論を分ける
  4. 段落同士の関係を矢印で結ぶ

内容一致を検証する

  1. 設問の条件に印を付ける
  2. 本文の対応箇所を探す
  3. 主語・時・程度・否定を照合する
  4. 根拠を一文で説明できるか確認する

空所補充を解く

  1. 空所前後の接続語を見る
  2. 代名詞の指す内容を探す
  3. 話題語のつながりを確認する
  4. 段落の役割に合う文を選ぶ

⑤ 図解

第1段落:問題提起 → 第2段落:理由・例 → 第3段落:結論
主張 ─for example→ 具体例  A ─but→ B(重点)
設問の条件 → 本文の根拠文 → 選択肢の主語・時・程度を照合

⑥ 例題(読んで流れを追う)

ここは「解く」より「途中式と根拠を追う」ための例です。演習は問題編で。

例題 1基本

次のitが指す内容を答えなさい。I bought a new bike. It is very light.

考え方・途中式

Itは単数で、直前の単数名詞a new bikeを受ける。「その新しい自転車はとても軽い」と自然につながる。

答え:a new bike

例題 2基本

butの後で筆者が強調する内容を答えなさい。The task was difficult, but we finished it.

考え方・途中式

butは前後を対比させる。難しかったにもかかわらず終えたという後半が、予想に反する重要情報である。

答え:私たちはその課題を終えたこと

例題 3標準

空所に入る接続語を選びなさい。Ken practiced every day. ( ), he won the race. [However / Therefore]

考え方・途中式

毎日練習したことが原因、レースで勝ったことが結果である。結果を導くThereforeが合い、Howeverは逆接なので不適切である。

答え:Therefore

例題 4標準

内容一致を判定しなさい。本文:Mika visited the museum with her brother on Sunday. 選択肢:Mika went to the museum alone.

考え方・途中式

本文にはwith her brotherとあり、aloneは「一人で」を意味する。場所は同じでも同行者の条件が一致しないため誤りである。

答え:誤り

例題 5入試

要旨を選びなさい。Many students use bicycles. They are cheap and do not pollute the air. Therefore, our school encourages students to ride them.

考え方・途中式

中心話題はbicyclesで、cheapとdo not polluteは理由、encouragesが結論である。一つの長所でなく、学校が勧める理由全体をまとめる。

答え:学校が自転車通学を勧める理由

⑦ 入試・テストでの使い方

外部過去問(JS88・リセマム等)の使い分けは過去問・外部資料ガイドを参照。

  • 先に設問を見て本文の探索対象を知る
  • 固有名詞・数字・接続語に印を付ける
  • 一段落ごとに短い日本語見出しを付ける
  • 内容一致は本文の根拠に線を引く
  • 選択肢のalways・onlyなど強い語を警戒する
  • 未知語で止まらず文全体の役割を考える
  • JS88英語の長文語数に合わせて⑦。語彙不足なら英語ブロック1134語。
  • ⑤基本:英語ブロック文法 ⑥標準:005net英語 ⑦応用:JS88+本アプリ
  • JS88英語過去問で長文語数・設問型を把握
  • 英語ブロックで文法プリント(週3回)+英単語反復

⑧ よくあるミス

  • 一文ずつ完全訳に時間を使う
  • 代名詞を直前の名詞だけで決める
  • 具体例を主張だと思う
  • butの前だけを読む
  • 選択肢の一部一致を正解にする
  • 本文にない常識で補う
  • 設問の否定語を見落とす
  • 段落の結論を読まない

⑨ 理解チェック

口頭でもノートでもよいので、全部言えたら問題編へ。

  • 段落ごとの話題を言える
  • 接続語に印を付けた
  • 指示語の内容を特定した
  • 代名詞の数を確認した
  • 主張と例を分けた
  • 設問の条件を確認した
  • 根拠文に戻った
  • 未知語を文脈で推測した
  • 結論段落を読んだ
  • 要旨が全体を覆っている

⑩ 問題編へ

「長文」の要点を押さえたら、次は手を動かして定着させましょう。

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解いたあとは解説編で途中式を確認し、間違えた問題は白紙で再挑戦。

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