英語 第1章
文法
要点編
中学英語の文法総仕上げ+必須語彙
ここは参考書パート(要点編)です。市販参考書と同じく「読んで理解 → 例題で流れを追う → チェック」の順で進めてください。理解チェックができたら問題編へ。
① この章のねらい
英文法は、単語を日本語の順に並べ替える作業ではない。主語と動詞を中心にして、英語の語順で意味を組み立てる規則である。五文型で文の骨格を捉え、時制・助動詞・態で動詞の意味を正確にする。不定詞、動名詞、関係代名詞、比較、接続詞を使えるようにすると、短文から説明文まで読めて書ける。
- 五文型をS・V・O・Cで判定する
- 時制と時間表現を対応させる
- 助動詞・受動態を正しく使う
- 不定詞と動名詞の働きを説明する
- 関係代名詞で二文を結ぶ
- 比較・接続詞・疑問文を使い分ける
- 英作文を動詞中心に見直す
② 重要ポイント(本文)
1.五文型は動詞から判定する
英文の中心は動詞であり、まずVを見つけると骨格が見える。SVCのCは主語を説明し、SVOのOは動作の対象になる。giveやshowのように目的語を二つ取る動詞はSVOOになり、makeやcallのようにOを説明する語を取る動詞はSVOCになる。修飾語句を一度外してS・V・O・Cだけにすると、長い文でも構造を崩さず読める。
- SVC: She is kind.
- SVOO: I gave him a book.
- SVOC: We call him Ken.
2.be動詞の後は補語か場所表現かを確かめる
be動詞の後に名詞や形容詞が来るとき、それは主語を説明する補語Cである。She is a teacher.ではa teacherはSheと同じ人物を指し、目的語ではない。in the roomのような場所・時を表す語句は補語ではなく修飾語として扱う。be動詞を「いる」とだけ訳して語の役割を見失わないようにする。
3.現在形は習慣・事実・予定を表す
現在形は今この瞬間の動作だけでなく、習慣、一般的事実、時刻表で決まった予定を表す。I play tennis on Sundays.のplayは毎週の習慣である。主語が三人称単数の現在では、一般動詞に-sまたは-esを付ける。every dayやusuallyを見たら、進行形ではなく現在形が必要かを確認する。
4.進行形は途中の動作と一時的な状態を表す
be動詞+動詞-ingは、発話時点で進行中の動作や一時的な状況を示す。Look! The bus is coming.ではLookが「今」を知らせている。knowやlikeのような状態を表す動詞は、通常は進行形にしない。be動詞を落としたり、三単現のsを-ing形へ重ねたりしないことが重要である。
5.過去形と現在完了は時間の切れ目で分ける
yesterdayやlast yearのように過去の一点が明示されるなら過去形を使う。現在完了have+過去分詞は、過去から現在につながる経験・継続・完了・結果を表す。I have lived here for three years.は今も住んでいる継続であり、I lived here three years ago.とは意味が違う。現在完了はyesterdayやagoと原則として一緒に使わない。
6.未来はwillとbe going toを意味で選ぶ
willはその場で決めた意思、予測、申し出によく使われる。be going toは前からの予定、または見えている根拠に基づく予測を表す。The sky is dark. It is going to rain.には空の様子という根拠がある。時や条件を表す副詞節では、未来のことでもwillではなく現在形を使う場合がある。
7.助動詞の後は必ず動詞の原形にする
can、must、should、willなどの助動詞は、可能・義務・助言・未来などの意味を動詞へ加える。助動詞の直後は原形なので、He can swimsやShe should to goは誤りである。否定は助動詞の後にnotを置き、疑問文では助動詞を主語の前へ出す。mustとhave toは義務を表すが、否定の意味はmust notが禁止、do not have toが不要で異なる。
8.受動態ではbe動詞が時制を担う
受動態は「誰がしたか」より「何がされるか」に焦点を当て、be動詞+過去分詞で作る。People speak English in many countries.はEnglish is spoken in many countries.となる。現在・過去・未来の違いはbe動詞をis、was、will beのように変えて表す。動作主が重要なときだけby+人を加え、一般の人々を指すby peopleは通常省く。
9.to不定詞は文中の働きで三つに分ける
to+動詞の原形は、名詞的・形容詞的・副詞的な働きをする。To read books is fun.では主語になる名詞的用法、I have homework to do.ではhomeworkを説明する形容詞的用法である。I went to the library to study.では目的を表す副詞的用法になる。toの直後は原形であり、to studyingにはしない。
10.動名詞は動作を名詞として扱う
動名詞は動詞-ingの形で「〜すること」を表し、主語・目的語・前置詞の後に置ける。Reading English books helps me.ではReading English books全体が主語である。前置詞の後は名詞相当が必要なので、I am interested in learning English.のように動名詞を使う。stop to doとstop doingのように、不定詞と動名詞で意味が変わる組合せにも注意する。
11.関係代名詞は先行詞を後ろから説明する
関係代名詞は、同じ名詞を繰り返す二文を一文にまとめる働きをする。I know the girl who speaks French.ではwho以下がthe girlを説明している。人にはwho、物にはwhich、どちらにもthatを使えるのが基本である。関係詞節の中にも主語と動詞が必要かを確認し、先行詞と役割を取り違えない。
12.比較・接続詞・疑問否定は語順まで確認する
比較級にはthan、最上級にはtheを伴うのが基本で、longerとmore beautifulを使い分ける。because、if、whenなどの接続詞は節と節をつなぎ、理由・条件・時の関係を示す。疑問詞を含む間接疑問ではDo you know where he lives?のように後半を肯定文の語順にする。否定文ではnotの位置と、any・everなどの語の対応を確認して二重否定を避ける。
③ 公式・用語
| 名称 | 内容 | メモ |
|---|---|---|
| 五文型 | SV / SVC / SVO / SVOO / SVOC | CはSまたはOを説明する。 |
| 現在進行形 | be動詞 + 動詞-ing | be動詞の時制を主語に合わせる。 |
| 現在完了 | have / has + 過去分詞 | 経験・継続・完了・結果を文脈で判定する。 |
| 受動態 | be動詞 + 過去分詞 (+ by 人) | 時制はbe動詞で表す。 |
| 不定詞 | to + 動詞の原形 | 名詞的・形容詞的・副詞的用法がある。 |
| 動名詞 | 動詞-ing | 前置詞の後では動名詞を使う。 |
| 比較 | 比較級 + than / the + 最上級 | more + -er、most + -estにはしない。 |
| 間接疑問 | 疑問詞 + S + V | 疑問文語順に戻さない。 |
用語集
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 主語 | 動作・状態の主体を表す語 |
| 目的語 | 動作の対象となる語 |
| 補語 | 主語または目的語を説明する語 |
| 過去分詞 | 完了形・受動態に用いる動詞の形 |
| 助動詞 | 可能・義務・推量などを加える語 |
| 先行詞 | 関係代名詞が説明する名詞 |
| 接続詞 | 語句や節の関係を示してつなぐ語 |
| 節 | 主語と動詞を含む語のまとまり |
| 句 | 主語と動詞を含まない語のまとまり |
| 間接疑問 | 文の一部に組み込まれた疑問の形 |
④ 解法・読み方の手順
英文を骨格から読む
- 動詞に下線を引く
- 主語を確定する
- 目的語と補語を分けて文型を決める
- 修飾語句を骨格へ付け足す
- 時制と接続語で文どうしの関係を読む
並べ替え問題を解く
- 主語と動詞の候補を先に置く
- 時制・助動詞・熟語のかたまりを作る
- 目的語と修飾語を自然な位置へ置く
- 冠詞・前置詞・複数形を確認する
英作文を見直す
- 各文に主語と動詞があるか確認する
- 時制と動詞の形を確認する
- 単数・複数と冠詞を確認する
- 文頭大文字と文末記号を確認する
⑤ 図解
基本骨格:S → V → O / C 修飾語句は骨格に後から足す
過去 ───────── 現在 現在完了=過去から現在へつながる
I know the boy. + He runs fast. → I know the boy who runs fast.
能動:Tom wrote this letter. → 受動:This letter was written by Tom.
⑥ 例題(読んで流れを追う)
ここは「解く」より「途中式と根拠を追う」ための例です。演習は問題編で。
次の文を第何文型か答えなさい。My sister gave me a pen.
考え方・途中式
S=My sister、V=gave、O=me、O=a penと分ける。gaveは「人に物を与える」で目的語を二つ取るため第4文型である。
答え:第4文型(SVOO)
( )内を正しい形にしなさい。Tom (study) English now.
考え方・途中式
nowが「今」を示すので現在進行形にする。主語Tomに対応するbe動詞isとstudyingを組み合わせる。
答え:Tom is studying English now.
「私は3年間この町に住んでいます」を英語にしなさい。
考え方・途中式
今も続く期間なので継続の現在完了を使う。have+過去分詞livedとfor+期間を用いる。
答え:I have lived in this town for three years.
能動態を受動態にしなさい。People speak English in many countries.
考え方・途中式
目的語Englishを主語にする。現在形なのでbe動詞はis、speakの過去分詞spokenを続け、一般的な動作主Peopleは省略できる。
答え:English is spoken in many countries.
二文を関係代名詞を用いて一文にしなさい。I met a girl. She can speak French.
考え方・途中式
共通するa girlを先行詞にする。人を主格で説明するのでwhoを使い、Sheをwhoに置き換える。
答え:I met a girl who can speak French.
⑦ 入試・テストでの使い方
外部過去問(JS88・リセマム等)の使い分けは過去問・外部資料ガイドを参照。
- 動詞を最初に探して語順問題の根拠にする
- 現在完了とyesterday・agoを原則併用しない
- 受動態ではbe動詞の時制を必ずそろえる
- 不定詞の用法は直前の語との関係で判定する
- 関係詞節の中にも主語・動詞があるか確認する
- 英作文は短く確実な文を優先する
- 英語ブロック「ダントツ英文法」プリント→本アプリ⑤⑥→JS88英語。
- ⑤基本:英語ブロック文法 ⑥標準:005net英語 ⑦応用:JS88+本アプリ
- JS88英語過去問で長文語数・設問型を把握
- 英語ブロックで文法プリント(週3回)+英単語反復
⑧ よくあるミス
- 三単現のsを忘れる
- 助動詞の後を過去形や三単現にする
- be動詞と一般動詞を無秩序に並べる
- 現在完了にagoを使う
- 受動態のbe動詞を落とす
- toの後にing形を置く
- 前置詞の後に動詞の原形を置く
- 比較級にmoreと-erを重ねる
- 間接疑問を疑問文語順にする
⑨ 理解チェック
口頭でもノートでもよいので、全部言えたら問題編へ。
- 主語と動詞を特定できる
- 五文型を判定できる
- 時制を時間表現と一致させた
- 三単現のsを確認した
- 助動詞の後を原形にした
- 受動態にbe動詞がある
- 完了形に過去分詞を使った
- to不定詞の用法を説明できる
- 前置詞の後を動名詞にした
- 比較のthan/theを確認した
- 関係詞の先行詞を確認した