理科 第6章
身の回りの物質・気体
問題編
【既習/完成/最低25問】気体の性質と発生。
解く前に:この章の覚え方・戦い方
別冊を開かなくてよい。ここで対応表を指差し確認してから問題に入る。解けたあとも誤答はこの一覧に戻す。
覚え方元素・化学の語呂1 1〜10(水兵リーベ僕の船)
正本「水兵リーベ僕の船」。水=H/兵=He/リーベ=Li・Be/僕=B・C/の=N・O/船=F・Ne。塊で指差し確認する(音節1対1版は使わない)。
覚え方元素・化学の語呂2 11〜20(名前があるシップスクラークか)
正本「名前があるシップスクラークか」。名前が=Na・Mg/ある=Al/シップス=Si・P・S/クラーク=Cl・Ar・K/か=Ca。七曲がり版と混ぜない。
覚え方元素・化学の語呂3 希ガス(変なねーちゃん歩いてくると奇声を連発)
「変なねーちゃん歩いてくると奇声を連発」。変な=He/ねーちゃん=Ne/歩いて=Ar/くると=Kr/奇声を=Xe/連発=Rn。
覚え方元素・化学の語呂4 ハロゲン(ふっくら周囲暖かい)
「ふっくら周囲暖かい」。ふっくら=F・Cl/周囲=Br・I/暖かい=At。陰イオンになりやすい族としてまとめて覚える。
覚え方元素・化学の語呂5 1族(は!リッチな彼女がルビーをせしめてフランスへ)
「は!リッチな彼女がルビーをせしめてフランスへ」。H・Li・Na・K・Rb・Cs・Fr(アルカリ金属+水素)。
覚え方元素・化学の語呂6 2族(ベルとマグカップをCarryするならバッグが楽勝)
「ベルとマグカップをCarryするならバッグが楽勝」。Be・Mg・Ca・Sr・Ba・Ra(アルカリ土類金属)。
覚え方元素・化学の語呂7 イオン化傾向(貸そうかな?まあ、あてにすんなひどすぎる借金)
「貸そうかな?まあ、あてにすんなひどすぎる借金」。K>Ca>Na>Mg>Al>Zn>Fe>Ni>Sn>Pb>H>Cu>Hg>Ag>Pt>Au。左ほどイオン化しやすい。
覚え方元素・化学の語呂8 両性元素(ああすんなり溶けてゆく)
「ああすんなり溶けてゆく」。Al・Zn・Sn・Pb。酸にもアルカリにも溶ける。
覚え方元素・化学の語呂9 不溶性硫酸塩(硫酸塩は馬鹿なやつ)
「硫酸塩は馬鹿なやつ」。Ba・Ca・Pbの硫酸塩は溶けにくい(沈殿判定の定番)。
覚え方元素・化学の語呂10 脂肪酸(パスなくて降りれん)
「パスなくて降りれん」。パス=パルミチン酸・ステアリン酸(二重結合なし)/降りれん=オレイン酸・リノール酸・リノレン酸(二重結合あり)。
必暗元素記号・化合物(この章で使う)
対応表で順番を固めたら、記号→名前→典型的な文脈(発生・検出・性質)の三点セットで使う。
- H(水素)気体の発生・燃焼
- He(ヘリウム)希ガス
- Li(リチウム)アルカリ金属
- Be(ベリリウム)中学で頻出の元素記号
- B(ホウ素)中学で頻出の元素記号
- C(炭素)有機物・二酸化炭素
- N(窒素)空気の約8割
- O(酸素)燃焼・呼吸
- F(フッ素)中学で頻出の元素記号
- Ne(ネオン)希ガス
- Na(ナトリウム)食塩 NaCl
- Mg(マグネシウム)燃焼実験
- H2O(水)酸化水素
- CO2(二酸化炭素)石灰水を白濁
- O2(酸素)燃焼を助ける(助燃性)。酸素自体は燃えない
- H2(水素)可燃性。空気・酸素との混合気体が爆鳴気
- N2(窒素)空気の主成分
- NH3(アンモニア)水に溶けやすい・上方置換
- HCl(塩化水素)気体は塩化水素。水溶液は塩酸(酸性)
- NaCl(塩化ナトリウム)食塩
覚え方この章の覚え方・語呂
語呂は「何と何が対応するか」が見えて初めて使える。下の矢印の左右を声に出してつなぐ。そのあと「なぜその性質/公式になるか」まで言える状態にする。
必暗実験定石
変えた条件・そろえた条件・測定値を先に書く。覚え方より手順が本命。手順を言えたら「なぜその集め方/検出か」を一言添える。
- 気体の発生何の薬品を反応させるかを先に確認/集め方は性質で決める
- 溶解度温度と溶質の関係/飽和の意味
- ガス検知指示薬・燃焼試験・試験紙で判定(直接嗅がない)/アンモニアは上方置換。塩素は有毒で下方置換
戦い方理科の戦い方
知識で得点を確保し、計算・考察に時間を残す。単位を先に固定する。わからない用語は、定義→例→対比の順で戻す。
- 手順知識問題で得点を確保し、計算・実験考察に時間を残す
- 手順実験問題は「何を変えたか/何をそろえたか/何を測ったか」を先に書く
- 手順単位・有効数字・グラフの軸を見直す。計算は式を残す
- 手順生物・地学の用語は定義を一文で言えるかだけ確認して次へ
- 手順毎日15分:学習中の単元の「受験で押さえる」を音読+書き
- 手順毎日30〜50分:弱点単元の⑤⑥または⑦を1セット
- 手順近い用語・近い年代・近い数値の取り違え
- 手順問題文の一部だけ合っていて結論がずれる選択肢
① 導入
身の回りの気体の性質・発生・集め方・検出を扱います。
用語は定義と具体例(実験・図)で覚え、気体名・発生法・集め方・検出法を一組にして、似た気体との違いも確認しましょう。
② 基本概念
- 集め方:水に溶けにくい→水上。重い→上方。軽い→下方。
- O₂:助燃性。線香が激しく燃える。可燃性ではない。
- CO₂:石灰水が白く濁る。空気より重い。
- H₂:最も軽い。音を立てて燃える。水上置換。
- NH₃:刺激臭。水に極めて溶けやすい。下方置換。
③ 図解

性質に合わせて選ぶ。 図では、矢印の始点と終点、数値や記号の位置を順に対応させて読み、条件を変えても同じ規則で確かめます。

水素:酸素≈2:1。 図では、矢印の始点と終点、数値や記号の位置を順に対応させて読み、条件を変えても同じ規則で確かめます。
④ 例題
酸素の適切な集め方はどれか。
二酸化炭素の検出法を答えなさい。
水素を水上置換で集める理由を答えなさい。
酸素は可燃性か助燃性か。
⑤ 基本問題
アンモニアの適切な集め方は。
二酸化炭素は空気より重いか軽いか。
水素は空気より重いか軽いか。
過酸化水素水と二酸化マンガンで発生する気体は。
石灰石に塩酸をかけて発生する気体は。
亜鉛に塩酸をかけて発生する気体は。
空気中で最も多い気体は。
酸素の体積パーセントの目安は約何%か。
アンモニアを水上置換で集めてはいけない理由を述べなさい。
気体の集め方を決める手順(2分岐)を述べなさい。
⑥ 標準問題
気体の性質まとめ 気体 水への溶けやすさ 空気との比較 検出の目安 O2 溶けにくい やや重い 線香が激しく燃える CO2 少し溶ける 重い 石灰水が白く濁る H2 溶けにくい 軽い 音を立てて燃える NH3 極めて溶けやすい 軽い 刺激臭・赤リトマス青
上の表で、下方置換が適切な気体はどれか。
上の表で、水上置換が適切な気体を2つ答えなさい。
二酸化炭素を水上置換で必ず集める、という説明は適切か。理由も。
線香の火が激しく燃えた。最も可能性が高い気体は。
金属と酸の反応で水素が発生するとき、点火前に何をするか。
空気より重い気体を上方置換で集める理由を述べなさい。
⑦ 応用・入試形式
発生させた未知気体を、観察結果から同定し、集め方と安全な操作を順に判断する。
【大問】未知気体X・Yの同定実験(学習用・架空)
班Aは亜鉛にうすい塩酸を加え、班Bは石灰石にうすい塩酸を加えた。発生直後の気体は空気を含むため、最初の気体は捨ててから調べた。
観察結果 X(班A):水に溶けにくい。点火すると小さな音を立てて燃えた。 Y(班B):石灰水が白く濁った。空気より重い。
(1) Xは何という気体か。また、図のどの集め方が適切か。
(2) Xを点火して調べる前に、最初に発生した気体を捨てる理由を述べなさい。
(3) Yは何という気体か。また、図のどの集め方が適切か。
(4) Yを水上置換で集めるより上方置換を選ぶ理由を答えなさい。
【資料】気体の発生実験(架空)
| 操作 | 気体 | 確認 |
|---|---|---|
| 亜鉛+希塩酸 | 水素 | 音を立てて燃える |
| 石灰石+希塩酸 | 二酸化炭素 | 石灰水が白く濁る |
(1)〜(3)は同じ資料を用いる。
(1) 石灰水が白く濁る気体を答えなさい。
(2) 水素を発生させる金属と酸の組み合わせを答えなさい。
(3) 発生気体の確認で「音を立てて燃える」と「石灰水」を取り違えない理由を40字以内で述べなさい。
⑧ 確認テスト
石灰水が白く濁る気体は。
最も軽い気体は。
アンモニアの集め方は。
酸素の検出は。
⑨ 完全解説
解説編で性質・集め方・検出をセットで確認する。