最終巻

5教科総合模試

解説編

図解で確認(メイン)

まず図を確認し、下の解説で各問の手順と根拠をたどってください。図が1枚あります。

総合模試の時間配分

止まったら飛ばし、見直しを残す。まず「総合模試の時間配分」の題名を確認し、次に図中の印・矢印・数値の対応を指差し、最後に結論を一文で言います。

① 導入

この解説は5教科総合模試の全設問を対象に、答えだけでなく、その答えになる根拠と手順を示すものです。記述問題は表現が一つに定まらないため、条件を満たす模範例と採点観点を確認してください。

② 基本概念

総合問題で点を落とさないための考え方

答え:時間配分、解く順序、見直す項目を先に決める。

理由:難問一つに時間を使い切ると、解ける問題の得点まで失うためです。各教科で「計算・語句・選択肢」から着手し、最後に記述へ戻ります。見直しでは、数学は符号と単位、英語は時制と主語・動詞、理科・社会は資料と設問の対応を確認します。

③ 図解

図・表・グラフの読み取り方

答え:数値、単位、比較する対象を分けて読む。

手順:回路図ではつなぎ方、放物線の図では座標、運動のグラフでは時間あたりの距離、統計表では増減と割合を先に確かめます。図の印象だけで判断せず、問題文の条件と数値で結論を裏付けます。

④ 例題(ウォームアップ)解説

1 √72 を簡単にする

答え:6√2。72=36×2 とし、√72=√36×√2=6√2 とします。平方数36を取り出すのが手順です。

⑤ 数学・英語 解説

1 年齢

答え:兄は15歳。弟をx歳とすると兄はx+5歳です。5年後は兄がx+10、弟がx+5なので、x+10=2(x+5)。x=10、よって兄は15歳です。

模範例:「弟をx歳とすると、5年後よりx+10=2(x+5)。x=10だから、兄は15歳。」
採点観点:未知数の設定、5年後の両者の年齢、結論の単位を示せていること。

2 相似な図形の面積

答え:b(45 cm²)。相似比が2:3なら面積比は2²:3²=4:9です。△ABCの20 cm²に9/4を掛け、20×9/4=45 cm²です。

3 英文訂正

答え:He has lived in this town for five years.主語Heに対して現在完了はhas livedを用います。five yearsは期間なので、起点を表すsinceではなくforを用います。

模範例:上の英文。
採点観点:haveをhasに直すこと、sinceをforに直すこと、文全体を正しく書くこと。

4 英語短文の推論

答え:c。規則後に会話が増え、68%が昼休みにストレスが減ったと答えています。したがって規則前は、友人と話す代わりにスマートフォンを見ている生徒が多かったと推論できます。

5 二次方程式

答え:x=2, 3。x²−5x+6は、積が6、和が−5となる−2、−3を使って(x−2)(x−3)と因数分解できます。積が0なのでx−2=0またはx−3=0です。

6 平方根

答え:5√2。50=25×2より、√50=√25×√2=5√2です。

7 空所補充

答え:b(went)。yesterdayは過去の一時点を表すため、動詞goの過去形wentを選びます。

8 和訳

答え:She practices the piano every day.「毎日」はevery day、「練習する」はpracticeです。主語Sheは三人称単数で、習慣を表す現在形なのでpracticesにします。

⑥ 理科・社会 解説

5 直列回路

答え:10Ω。図のR₁とR₂は分かれ道のない直列つなぎです。直列回路の合成抵抗は和なので、4Ω+6Ω=10Ωです。表でも電圧2V÷電流0.5A=4Ωとなり、R₁の値を確認できます。

6 脈拍の増加

答え:60回/分。増加量は運動直後−安静時で求めるので、132−72=60です。

7 出来高指数

答え:b。表では1955年の100から1965年の335へ大幅に増えています。この急速な生産・経済規模の拡大は高度経済成長期の特徴です。人口半減や景気悪化は表から読めません。

8 高齢化率と総人口

模範例:「高齢化率は総人口に占める高齢者の割合であり、若年者を含む人口全体が増えれば、割合が上がっても総人口は増加しうる。」
採点観点:高齢化率が「割合」であること、総人口とは別の指標であること、人口増加の可能性を因果で説明すること。

9 光合成

答え:二酸化炭素。植物は光のエネルギーを使い、二酸化炭素と水から養分をつくり、酸素を出します。

10 P波とS波

答え:a。P波は初期微動を伝える波でS波より速く到着します。なお、S波は液体を伝わりません。

11 明治維新後の政策

答え:a(富国強兵・殖産興業)。近代国家として国力と軍事力を高め、産業を育てることを目指しました。鎖国、幕府政治、封建制の固定はいずれも改革の方向と逆です。

12 日本国憲法の三原則

答え:a。三原則は国民主権、基本的人権の尊重、平和主義です。武力による侵略の推奨は平和主義に反します。

⑦ 応用・入試形式(5教科総合・大問構成)解説

大問1【国語】

9 説明文の主張と対比

(a) 模範例:「スマホは学習に便利だが集中を妨げる危険もあるため、勉強中は意識して距離を取る工夫が必要だ。」
採点観点:便利さ、集中を妨げる危険、距離を取る工夫の三点を因果関係で含めること。

(b) 模範例:「スマホで言葉を調べたり暗記したりして学習を助けられる利点と、通知への意識で集中が途切れ、考え続ける時間を失う問題点を対比している。」
採点観点:「しかし」の前の利点と後の問題点を、それぞれ本文に即して説明すること。

13 小説の心情

答え:b。腕時計を何度も見て足が速くなる描写は不安・焦りを示します。「大丈夫」という健太の言葉の後に肩の力が抜けているため、少し安心したと判断します。

大問2【数学】

14 確率

答え:1/2。1〜10の10個のうち偶数は2、4、6、8、10の5個です。確率は5/10=1/2です。

15 放物線と直線

答え:直線ABはy=6x−8、△OACの面積は8/3。図のA(2,4)、B(4,16)から傾きは(16−4)/(4−2)=6。Aを通るのでy−4=6(x−2)、よってy=6x−8です。x軸との交点Cはy=0としてx=4/3。OC=4/3、高さはAのy座標4だから、面積は1/2×4/3×4=8/3です。
模範例:上の計算過程。
採点観点:傾き、直線の式、Cの座標、底辺と高さによる面積計算を示すこと。

16 円周

答え:10π cm。円周は2πrなので、2×π×5=10π cmです。

大問3【英語】

17 英語長文

答え:c。職員の「多くの人が参加すれば小さな助けも大きくなる」という発言と、筆者が毎月続けたいという結びから、多くの小さな努力が大きな違いを生むことを学んだと分かります。

18 道案内

答え:a。道順を尋ねるCould you tell me the way ...?には、進み方を具体的に伝えるGo straight and turn left ...が自然な応答です。

大問4【理科】

19 台車の運動

(1) 答え:20 cm/秒。図のグラフ・表より0秒から2秒で40 cm進みます。平均の速さは距離÷時間なので40÷2=20 cm/秒です。

(2) 模範例:「台車に摩擦や空気抵抗など、進行方向と反対向きの力がはたらき続けたため、1秒あたりの移動距離が小さくなった。」
採点観点:図の2〜3秒で15 cmしか進まないことを踏まえ、摩擦・空気抵抗などと減速の因果を説明すること。

20 化学変化

答え:a(質量保存の法則)。化学変化では原子の組み合わせは変わりますが、原子そのものの種類や数は変わりません。そのため反応前後の全体の質量は保存されます。

大問5【社会】

21 産業別就業者割合

模範例:「X市は人口や企業が集まる都市で、商業、金融、情報、医療などのサービスを利用・提供する機能が集中するため、第3次産業の就業者割合が高い。」
採点観点:表でX市の第3次産業が75%と高いことを踏まえ、人口・企業・都市機能の集中とサービス業の多さを結び付けること。

22 需要と供給

答え:a(上がりやすい)。供給量が変わらないのに買いたい人が増えると、限られた商品を求める競争が強まり、価格は上がりやすくなります。

23 英作文

模範例(54語):

I think students should limit smartphone use during study time. Messages and videos can interrupt concentration, even when students only check them for a minute. For example, I put my phone in another room while doing homework. Then I can finish my work earlier and have more time to review difficult points.

採点観点:50〜60語であること、賛否の意見、理由、具体例を含めること、主語と動詞・時制・つづりが文法的に通ること。

24 品詞

答え:形容詞。「美しい」は物事の性質や状態を表し、「美しく」のように活用するため形容詞です。

25 平均値

答え:6.2(=31/5)。合計は3+5+5+8+10=31、データは5個なので31÷5=6.2です。

26 蒸散

答え:葉。蒸散は主に葉の表皮にある気孔から水蒸気が出るはたらきです。

27 国際連合

答え:平和(または国際協力)。国際連合は国際平和と安全を維持し、各国の協力を進めることを主な目的とします。

28 受動態

答え:English is spoken in many countries.能動文の目的語Englishを主語にし、現在形の受動態be動詞+過去分詞でis spokenとします。

29 漢字の読み

答え:かくにん。「確認」は「かくにん」と読みます。

30 相似比と面積比

答え:4:9。面積比は対応する長さの比を二乗するため、2²:3²=4:9です。

31 音の高さ

答え:a(大きい)。1秒間の振動数が大きいほど、音は高く聞こえます。

32 黒船来航

答え:ペリー。アメリカ東インド艦隊のペリーが浦賀に来航しました。ただし史実上の年は1853年であり、問題文の「1953年」は誤記です。

33 関係代名詞

答え:which または that。先行詞the bookは物なので、目的格のwhichまたはthatを用います。目的格は省略もできます。

34 国語作文

模範例:「学校行事をより良くするには、準備段階から生徒の意見を集める仕組みが必要だ。例えば文化祭では、各クラスの代表だけでなく、全校アンケートで企画案を募る。実行委員会が実現可能性を検討し、採用理由も共有すれば、多くの生徒が自分の行事だと感じられる。また、終了後に参加者と来場者から改善点を集め、次年度へ引き継ぐ。意見を出して終わりにせず、結果を知らせて改善を続けることで、学校行事はより参加しやすく充実したものになる。」
採点観点:提案が明確であること、理由と具体策があること、結論まで一貫していること、400字以内で読みやすく段落を構成すること。

35 三角形の面積

答え:12 cm²。座標から底辺を(0,0)から(6,0)の6 cm、高さを(0,0)から(0,4)の4 cmと読めます。面積は1/2×6×4=12 cm²です。

⑧ 確認テスト(仕上げ・自己分析)解説

1 弱点教科と明日の学習計画

模範例:「理科。運動の計算で単位を落としたため、明日は18時から30分、速さの基本問題を10問解き、誤答を解き直す。」
採点観点:教科・単元、学習時刻または時間、具体的な教材・量、確認方法を含めること。

2 時間配分の改善

模範例:「数学の図形問題で10分を超えたら印を付けて先へ進み、最後の8分を未解答と計算の見直しに使う。」
採点観点:今回の課題と、次回に実行する具体的な制限時間・行動を結び付けること。

3 解き直す単元

模範例:「二次関数の直線、現在完了、電流と抵抗。」
採点観点:「数学」「英語」のような広すぎる分類ではなく、誤答や迷った問題に対応する単元を三つ挙げること。

4 模試予定の確認

答え:本人の状況による(はい/いいえ)。固定の正誤はありません。「はい」なら日付と準備を確認し、「いいえ」なら受験日または演習日を決めることが次の行動です。

5 今日の振り返り

模範例:「英語は本文の根拠を探せたが、数学では途中式を省いて計算ミスをした。明日は誤答した二次関数と確率を解き直し、式を一行ずつ書く。」
採点観点:できたこと、原因のある課題、次の具体的行動を一つ以上ずつ書くこと。

⑨ 完全解説

解き直しの手順

答え:誤答を「知識不足」「手順の誤り」「読み違い」「時間不足」に分類し、同型問題を解き直す。

理由:答えだけを覚えても、条件が変わると解けません。各問題で上の根拠・手順を自分で再現できるか確認し、再現できない単元を次の学習計画に入れてください。